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ビョンと行く！慶尚北道の旅
両班料理と伝統韓屋体験4日間
(2019年11月8日～11日）レポ
こちらの記事↓のつづきです
11/8 慶尚北道ツアー①英陽編①張桂香文化体験教育院で蓮の葉ご飯の夕食と韓屋宿泊体験
2日目の朝食は知味館(ﾁﾐｸﾞｧﾝ）にて。
ビュッフェスタイルで、お好きな料理をお好きなだけ召し上がっていただきました。
粟入りの白米にプゴクッ（干しだらのスープ）。
おかずは千切りしたジャガイモいためや鶏肉の煮込み、ケランマリ(卵焼き）など。
キムチも前日の夕食とは味付けが異なりました。
そば茶も含め、皆様からも大好評でした。
食後、キム チーム長から張桂香(ﾁｬﾝ・ｹﾞﾋｬﾝ）ハルモニについて説明いただきました。
1598年に安東で生まれた張桂香は、母親が身体が弱かったため幼い頃から
台所仕事の手伝いをしていました。
張桂香が19歳の時に優秀な儒学者である父の勧めで、父の弟子で
この地にトゥドゥルマウルを開いた李時明（ｲ・ｼﾞﾐｮﾝ）のもとに嫁ぎました。
前妻の2人の子供を含め、7人の息子と3人の娘を育て、
両班でありながらも平民の気持ちをおもんばかり、良妻賢母の鑑といわれる女中君子と呼ばれ、
83歳でこの世を去ります。
その後、現在の行政保安長官の地位に就いた三男を育てたことから
「貞夫人」の地位を与えられました。
この日の昼食には、張桂香ハルモニが残した料理書「飲食知味方(ｳﾝｼｸﾁﾐﾊﾞﾝ）」
のレシピを再現した料理を召し上がっていただくのですが、それについては明日のブログで。
張桂香文化体験教育院の中には様々な施設があり、
張桂香ハルモニから伝承された多様な体験をすることができます。
午前中に3つの体験をしていただきました。
最初は茶道マナー体験。
張桂香ハルモニから引き継げれている作法を教えていただきました。
日本の茶道のように堅苦しくなく、気楽にいただく生活茶道というスタイル。
いただいたのは生姜の木、マリーゴールド、千日紅、山モクレンと4種類の花茶で、
英陽で採れた花を、毒素などを取り除きすべて手作りしたもの。
韓国の茶道は「人義礼信」に基づくもの。
6～8cmの高さから湯飲みに注ぎます。
湯飲みに注がれたお茶は3回に分けていただきます。
1回目は色、2回目は香り、3回目は味を楽しみます。
黒ゴマ、松の花粉入りの茶食（ﾀｼｯ）、松の実入りのナツメ羊羹もかわいい！
李時明・張桂香から第13代目の子孫にあたる宗家のご当主様から、
張桂香ハルモニがどんな人物だったのかというお話がありました。
李時明と結婚しこの地に移り住んだ時に、300ｍ間隔でドングリの木を植えたそうですが、
1627年と1636年に中国（清）が朝鮮に進撃したことで、大勢の避難民がこの地を
訪れた時、張桂香はそのドングリでお粥を作って貧しい人々にふるまったそうです。
両班であってもおごることなく、「分かち合い」の精神を実践なさった素晴らしい方だったのです。
2つ目は、「飲食知味方」に書き記されたレシピを再現する調理体験。
先程の第13代目宗家の当主↑の奥様であるチョ・ギブン先生。
「女性の生活空間から見る正しい本」を意味する閨壺是議方（ 규곤시의방 ｷｭｺﾞﾝｼｳｫﾊﾞﾝ）
と表紙に書かれた書物は、370年前張桂香(ﾁｬﾝ・ｹﾞﾋｬﾝ）が72歳の時に
調理方法や食品の保存方法、酒の醸し方といった李家に伝わる台所仕事
を146項目に亘りまとめた「飲食知味方(ｳﾝｼｸﾁﾐﾊﾞﾝ）」というハングルで書かれた最古の料理書。
その料理書の中から、ツルニンジンにもち米粉をまぶして揚げる
ソプサンサム（섭산삼)を教えていただきました。
白いエプロンを身にまとったお客様たちは、さながら「大長今(ﾃｼﾞｬﾝｸﾞﾑ）」に登場した
水刺間(ｽﾗｯｶﾝ）で働く宮女のよう。
カラッと油で揚げたツルニンジン。
↑Eちゃんからお借りしました
見た目は・・・ですが、実はこんな風↓に焦げている方が香ばしくて美味しかったです。
「飲食知味方」が紹介されたNHK出版の本も見せてくださいました。
エプロン姿で先生と記念撮影！
張桂香(ﾁｬﾝ・ｹﾞﾋｬﾝ）文化体験教育院
住所 英陽郡石保面院里里303(영양군 석보면 원리리 303)
電話番号 054-682-776
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