『それより、お金の事ちゃんとするって言ったのはどうなったの?』
私の事をお葬式をぶち壊した悪者に仕立て上げようとするTの核心に迫った。
『ああ。ちゃんとするよ~でも、遺産は親族が俺に入らないように細工しやがった。
マジであいつら金にきたねぇ。
俺の事バカにしやがって。絶対復讐してやる。』
また遺産。遺産なんて最初から無いと思うが。
仮に、あったとして、寝たきりのおばあさんの近くでずっと看病していたT父の妹に当たる方の家族。
そちらにあげたいのが、人の心理ってものだと思う。
遠く離れて、何もせずに遺産だけ狙っているT。
どちらがお金に汚いのだろうか。
私は笑ってしまった。
『新しい家の保証人の書類もちゃんとしてくれるんだよね?』
『ちゃんとするから黙って見てろって。とりあえず、じゃあ3日後持って行くよ。』
『分かった。』
私はとりあえず、Tと3日後会う約束をした。
それからもTの話は続いた。
『俺家無いんだぜ~。今日もこの飛行機が着いたら公園で野宿だよ。ほんとキツイ。』
『そっか~頑張ってね』
『おお頑張るけど。。。何がきついってお風呂が入りたいよな~。』
『そうなんだ^^』
Tの一緒に家に帰りたいアピールを全て気づかないふりをしてかわし、空港で別れた。
当時の私は、結局何の為に行ったのかさっぱり分からないお葬式だったが、後にこのお葬式へ行った事を後悔させられる事になる。
バカな私はその事には全く気付かなかったのだ。