ひと詩庵 -55ページ目

藪蛇突いた・番外編

嵐が去って、母も去り、一人きりになったのを確認する。
額と頬に薬を塗り、痛みを堪える。
かすかに震える手で携帯をまさぐり、手に取る。
データを見ると、電話帳やブックマークが殻だった。
生き残ったのは、動物物の動画かと思いつつ、携帯をいじる。
ん、何の動画や?
彼女が見逃した機能のフォルダに何個かデータがあった。
Sign、透明だった世界、IF、レイン、そして――
聞き惚れていたところに、タイトルの分からない曲。
「チ○チ○パ○パ○、チ○ンパ○パ○、チパ○パ○、チ○イ○ン――」
ゲェ!これ聞かれたら、体がいくつあっても足らないよ!(T_T)
そこに――
肩を優しく叩く手。
振り返ると、頬に指先がのめり込む。
顔から血の気が退いた。
天使の優しい笑顔があった。
彼女はからから笑って僕の手から携帯をもぎ取り、リピートして僕に笑いかける。
ひ、額に青筋が。
「この、エッチ」
ぱしぃっ!!!
携帯でとどめ。
今も内出血のあとが取れない(´;ω;`)

藪蛇突いた・5

「分かる?
叩く手も痛いし、怒るとこちらも疲れるの音符(*´∇`)むかっ
「はい……」
力なくうなだれた小悪党。
「全く汚いんだから音符(^-^)」
「ご、ごめん」
「やっと素直になったわね。
大人しくしてるのよ、オロちゃん音符
Ψ(`∀´#) ダレガオロチマルジャアッ?!
小悪党は俯いたまま、彼女が手を洗いに行くのを感知していた。
「待っててねドキドキ
Ψ(`∀´#) ダレガオニヲマツンジャ、ロッテンマーヤ!
襖が閉まるまで舌の疼きを堪えた。
とん。
今だ!
僕は庭戸に手をかけ、器用に音を少なく開けた。
ザッ、ザァッ。
(◎-◎;) ナンデスト?!
「おや、一人でお出かけかい、マダオ!」
母が奥に響くように声をかける。
ちぃぃぃっ!!!
僕は突貫し、襟首を捕まれた。
(Тωヽ) イヤァ!!!!
「ほほほ、ダメじゃない、オロちゃんドキドキ
母と互いにナイスガイポーズをかわす。
そして僕は部屋の奥へ――

藪蛇突いた・4

「何これ、あなた。
大蛇丸のファン気取ってるわけ?
ああ、腹が立つ(*´∇`)むかっ
言うそばから僕の舌を捻りあげる。
「あ゛~!!!(Тωヽ)」
「喧しいわ、マダオ!」
母の叱咤が心を折りにかかる。
「マダオちゃん、何か言うことある?(*´∇`)音符
「(止めてくださ~い)」
ぱぁん!
「違う」
「(うう……堪忍して下さ~い)」
ぱぁん!
「だから、違うでしょう?
謝る態度、あれ、なぁに?(*´∇`)むかっ
ぐい。
「(いたたっ!!!(><)
お願い、堪忍してぇ~)」
ぱぁん!
「はぁ~い、復習よドキドキ
悪い子はどうするの?」
仕置きが怖い小悪党。無い頭を絞った。
「(悪いとこの反省と改善)」
ぱぁん!
「その前にする事は?音符
「(許してもらう)」
ぱぁん!
「そのためにする事は?音符
「(理由を聞いてもらう)」ぱぁん!
ああ、顔が腐りかけのアンパンマンにぃ!!!
「あなた、悪い事をしても、謝らない気?音符
「(あれは事故だったんだ!)」
ぱぁん!
ぐい。
「(い゛い゛い゛た゛ぁ)」
「やることわかった?(*´∇`)音符
ぐい。
「(あ゛~っ、分かったから、許してぇ!!)」
彼女の楽しげな笑い声が木霊した。

藪蛇突いた・3

体の芯が震える。
彼女はそれを敏感に感じ取り、僕の両の頬を優しく覆って、額に額を重ねた(*´Д`*) アッ!!
「おいたはだめよ音符(^-^)」
「○○○○ちゃん、やっぱり、好きだっ――」
ぐいっとマフラーを引かれる。
「きゅっ」
「大好きだけど、恋人にならなきゃ、言っちゃダメドキドキ
「Σ( ̄□ ̄;)」
「馬鹿ね、恋人じゃなきゃからかい甲斐無いでしょ」
「あ、あ、安心したぁ~!!!」
泣き崩れて突っ伏す小悪党。
条件反射でベロリと舌を出す。
むんず。
「ひぎゃっ!!!」
「これはなぁに?(*´∇`)むかっ
久しぶりに額に青筋を見た。

藪蛇突いた・2

酸素を求めて口がぱくぱく。
彼女はひとしきり笑うと手を緩めた。
忘れてたよ、この怪力。
命が……orz
バクバクする心臓を宥めながら、慎重に言葉を選んだ。
「せめてのお持て成しにブラックコーヒーでも買おうかと……」
「あら、あなたにしては気が利いてるわね。
そんな余裕があるんだから、もう終わっているのね?音符(*´∇`)」
顔から血の気が音を立てて引くような気がした。
柔和な笑顔の目元に影が差す。
(((((゚Д゚;))))) ア、アウ…ボケツホッタ
「やれ、殺すぞ(^-^)むかっ
「えー」
なんでこんな時に水影様ぁ?!
「青の真似しても許さないから」
「半分はしたんだ!!!」
怯えながらシュビッとごみ箱を指差す。
「空のごみ箱がどうしたの?音符むかっ
「えっ、えっ?!
いつの間に?!
いや、だから、いらない資料をごみ箱につめて……」
ぱぁん!
「じゃあこの山は何?音符むかっ
机には資料の小山。
「だっ、だから――」
ぱぁん!
「ベタな嘘はやめるのね」
容赦無い攻撃に、僕は土下座して言った。
「き、きゅっ、求人のけけ検索はしたんです。
でも、目が疲れてしまって!
ごめんなさい!(Тωヽ)」
舌を出すのは忘れない小悪党。
これで逃げてやる!
ほくそ笑んだその刹那、綺麗な弧を描いて彼女の爪先が、顎を掬った。
「あ゛た゛ぁぁぁあああ!!!!」
「しゃーんなろー!!」
額に桜花衝が極った!
額に瘤が出来て、口元から血が流れる。
ポケットティッシュを取出し、彼女が口元を拭った。
僕は、ガダガタ震えるしかなかった。

藪蛇突いた・1

連休の朝、外の空気を吸いたくなった僕。
思い切って、彼女にTEL。
……。

………。

…………。

いっこうに出やしねー(`´)
一時間とってメール。
直ぐ返信が来た。

Subject:資格講座の比較や求人は見たの?
本文:行っても良いけど、終わってなかったら、お仕置きよドキドキドキドキドキドキ

……。

………。

…………。

やばいっ!(◎Д◎;)

ダウンジャケットを羽織り、首にマフラーを巻く。
襖をあけた。
マフラーの端を思い切り上に引かれた。
ぐるじぃ~!!!
「どこに行くの?音符(^-^)むかっ
天使の笑顔の彼女がいた。

嵐の中で

むかっぷち。
戸をつかみ、片足を入れた彼女に手を振りかざす。
ぱぁん!
僕の頬で音がした。
「10000年早いのよ(^-^)」
勝ち誇った彼女が入ってくる!
クルリと踵を返す。
必死にダッシュ……と思いきや、こ、腰が重い!
ジーンズに手を掛けられていた。
なんて握力(((((´Д`;)))))
「堪忍して」
「あのね~……」ため息を吐く彼女。「あなたの性格からしてやってそうだなって、かまかけたら自爆するんだもん。
私は通販やオークションのサイト巡りであなたを監視してる暇はないのよ。
一目で内容言い当てられるって、私、あなたより若いのよ」
Σ( ̄□ ̄;)!! ボクッテ、タンサイボウ?
驚く僕をよそに、彼女は詰め寄った。
「悪い子に必要なものは?(*´∇`)」
「過ちの指摘と説得に許し――」
ぱぁん!
「幼い子には?(*´∇`)」
「赦し」
ぱぁん!
顔がアンパンマンになるよう!
「もう一度聞くわよ。
悪いことをしたらどうなるの」
「いや……(Тωヽ)」
ぱぁん!
「これはね、愛の鞭なのよ(*´∇`)音符
ぱぁん!
こ、これ以上されたら、腐ったアンパンマンの顔になる!
仔猫がもがくように暴れて逃げ出す。
彼女は全く焦らず、僕が後ろに振り上げたてをキャッチして関節を極めた。
「ぎゃあ」
痛みで北斗の拳の雑魚キャラのように這いつくばる。
「そう、あなたは、ずっとわたしの傍にいていいのよ」
「あ、あ、あ○ねっ?!」
「あら~、これも、あなたの俺の嫁?(*´∇`)音符
「この前やめたじゃないか」
「なら、なんで覚えてるのよ?(*´∇`)音符
「君がなぜその台詞を……?!」
「バカね、わたしも友達のオタク探しまくったんだんだからね」
「……(T个T)q」
「さて、両足開いてばた足50回ドキドキ
「……(プイッ)」
「まぁ、友達に嫉妬してるの?
女の子よ(≧▼≦)ノシ」
ぽっ……(*T个T*)
ぐい。
「んげっ!」
「は~いドキドキ50回音符
心が折れた。

「はい、今発音悪かったから五回追加ね音符

「はい、さばよんだから、15回追加ねドキドキ

「脂汗が汚いから30回追加ね(*´∇`)音符
「きっ、君は僕を苛めて楽しいんだっ!」
ぐい。
「あだっ!!」
「ほほほ、心を鬼にしているのよ、辛いわぁ(*´∇`)音符
ぐい。
「ぎっ!!」
「休んだから、早く仕上げて音符

クランチ、ひねりクランチ、腕立て伏せ、スクワット、また割り……
地獄のサーキットが続いた。

ばてた僕は、昼食を忘れて眠った。
目を覚ますとホカ弁が置いてあった。
「よく噛むのよ」と、メモ。
僕は彼氏、それともオモチャ?!
答えるものはなく、雨が降りだした。











ついてる、ついてる!……


どこがじゃあっ!!ヾ(`Д´)ノシ

嵐ヶ部屋

気持ちのよい目覚めにメディアプレーヤーを起動してIFを聴く。
思わず小声で合唱。
三度繰り返し、携帯を開く。
「そーんなに俺の嫁と一緒になりたいわけ?」
コンセントから引き抜き、脱兎のごとくムーンランニング……。
「ンギュ!」
首筋に襟が食い込む。
「だずげでぇ~(T_T)」
「着替え、忘れてるわよ
はい、携帯およこし」
「いや……(。-_-。)」
パンパン!
「わがまま言わない」
「またブックマーク……」
「やっぱり」
「寒い」
「だから、携帯ドキドキ
渋々渡す。
彼女の笑顔が天女になった。

着替えて戻る。
「はい、携帯」
おっとり刀で確かめる。
ブックマークは無事だった。
Σ( ̄□ ̄;) SDカード!!
彼女の笑い声をBGMにデータを……。
膝を着いた。
「不健全な画像と動画、バッチリ消去したから。
インコやにゃんこ、わんこのは残したから好いでしょラブラブ
「閉鎖されたサイトの動画も有ったのに!」
「じゃ、インコちゃんもおさらばする?」
「う……(´Д`;;)」
「にゃんこ?
わんこ?(^-^)」
「う……(TωT)」

「さあ、これから寝坊分の時間を取り返すのよ!」
「毎日ログインが……(TДT)」
「じゃあ、私の言うこと、聞いてくれる?」
「一個なら!(☆。☆)」
「じゃあ、水に浸してドキドキ
「虐めないでください。
他のことならするから」
「じゃあ、これ逆に折って」
嬉々として画面本体部を反転させ閉じる。
ぱぁん!
「折るのよ、お・る!ドキドキ(^-^)」
「堪忍して」
「だったら、運動よ、運動ドキドキ
「はい(T_T)」

検索サイトにアクセスして求人データを見るまで見張られた。

「よし、今だ!」
インターネット機能を起動する。

……。

………。

…………。

アクセス履歴も消されていた。
めげずに検索!!
突然のメール着信。
急いでアクセスし、ブックマーク。
メールを開く。

Subject:また?
本文:また、ブックマークしたでしょ。
チェックしたら、水ポチャよドキドキ

なぜばれるぅぅぅるあああっ!!!ヽ(`Д´むかっ
いそいそとブックマークを消して、アドレスを記憶。

Subject:よしよし
本文:いい子、いい子

水遁・颶風水渦の術!
「もぅ、いやっ(><)」
ノックの後、庭から彼女が入ってきた。

有り難う☆ヽ(▽⌒*)♪



アメンバーの暁さんより
有り難う☆ヽ(▽⌒*)♪
こちらこそ、今年もよろしくお願いします☆彡

有り難う☆ヽ(▽⌒*)♪




内緒だよ(^ω^)
でも、有り難う!