八正道…正思のお話です。
トラウマって聞いたことありますよね。
私達は過去の経験の積み重ねで今を生きています。
ウチの子のことで言うと、「乗り物酔いをする」が立派なトラウマになっています。
スクールバスで高校に通っていたときに、雨降りの蒸し暑さと満員バスの熱気で気分が悪くなったそうです。
それで、翌日から自転車通学に変更🚲そしてその後免許を取って、バイク通学🛵に変更。そして、バイクに乗りつつ、時折「お母さん、車貸して」と言ってきます。
別に貸すのは構わないのですが、「JRで行けば?」と言ってみたりします。
返事は決まって「自分は乗り物酔いするから、公共の乗り物には乗れない」と言うのです。
一度経験した乗り物酔いがトラウマになっているのですね。
さあ、このトラウマってなんでしょうね。
この場合のトラウマは「思い込み」ですね。
八正道でいう正思には当たらないと思います。
一度の経験でこの先ずっと乗り物酔いするという間違った思い込み。
バス以外の乗り物だったら大丈夫かもしれないのに「公共の乗り物はダメだ」という思い込み。
どちらも正思とは言えない気がします。
でも、自分の中では、自分のことは自分が一番知っていると言わんばかりに、「私ってこういう人なんです!」と自分を押し出してくる人もいます。
それは、自分がこういう人ですって思い込んでいるだけで正しいとは言えないですね。
正しく思うのには、自分という人間に対して思い込みや感情を取り去る必要があるのです。
思い込みや感情を取り去ると、事実だけが残ります。
ウチの子の話でいくと、「むし暑い満員バスで、乗り物酔いをした」それだけです。
後々までバスに乗れないとか、公共の乗り物は…なんて一回くらいのことで思う必要はどこにもありませんね。
正恩とは正しく考え、正しい意志を持つこと。
正しいと思うことでも、自分の都合や思い込みで偏った考えになってしまうこともしばしばありますね。
偏っていないだろうか、思い込みになっていないだろうかと心に問いながら行くことが大切だと思います。