以前読んだ本↑、間質性膀胱炎診療ガイドラインの改訂版を読みました。
題名:間質性膀胱炎・膀胱痛症候群診療ガイドライン
編集:日本間質性膀胱炎研究会/日本泌尿器科学会
作成委員:
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本間之夫(日本赤十字社医療センター)
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秋山佳之(東京大学)
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上田朋宏(上田クリニック)
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高橋悟(日本大学)
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武井実根雄(原三信病院)
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巴ひかる(東京女子医科大学)
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古田昭(東京慈恵会医科大学)
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前田大地(大阪大学)
評価委員:
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朝倉博孝(埼玉医科大学)
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井川靖彦(東京大学)
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伊藤貴章(田村クリニック)
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南里正晴(南里泌尿器科医院)
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横山修(福井大学)
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吉村直樹(ピッツバーグ大学)
発行:2019年4月25日
発行は昨年4月、1年以上経って今頃ようやく読みました。
発行されて比較的すぐに、図書館へリクエストをかけたら、うちの地域の図書館にも、近隣の図書館にもないとのこと。
あるのは、大阪の国立国会図書館のみとのことでした。(大阪と確かに言っていたのですが今調べたら関西館は京都のような?)
たっかい本(3700円+税、たったの83ページ)だけど、買うしかないなぁと思いつつ、ずっと忘れており、新型コロナウイルスが蔓延し緊急事態宣言に突入したころになって近所の本屋へ注文。「こんな時期だからなかなか入荷しないですよ。」と本屋さんに言われ確かに1か月以上経って連絡があり、やっと入手しました。
改訂版だけあって、前版より読みやすくなった気がします。(自分が多少知識をつけたからかもしれませんが)
とはいえ医療従事者向けに記述されているので、自分にとっておまじないのような文章も多々あります。
改訂版で大きく異なるのは、今まで間質性膀胱炎は、ハンナ病変(膀胱内にできる口内炎みたいなもの)のある/なしで、ハンナ型/非ハンナ型間質性膀胱炎と呼ばれていたものを、本版からハンナ病変があるものを「間質性膀胱炎」、ないものを「膀胱痛症候群」とはっきり分けていることです。
読むと納得ですが、ハンナの有り無しで、医学的には結構異なるようで、一部の医師が間質性膀胱炎の診断に慎重になる理由が少しわかるような気がしました。
相変わらず、これといった薬も治療法もありませんが、日本では臨床試験中のDMSO(ジメチルスルホキシド)は、間質性膀胱炎には期待できそうです。(膀胱痛症候群には効果なさそう)
ただ副作用の白内障が気になります。
文中、京都や東京の先生方のお名前が登場し、おお、××先生だー!と思いながら読んでいました。
現在治療中の患者は全国で4500人だそうで、文中に東京の先生の名前を見たときは、先生は私を追い払ったけれど、貴重な患者を一時の感情で手放してしまって、実験できなくなっちゃったんじゃないの?と思わずにはいられなかった…。
(なんのこと?と思われた方は、こちらご参考。https://ameblo.jp/bxb-girly/entry-12531915371.html)