①統合失調症
自我の機能低下を基礎に、幻覚、妄想、興奮、
思考の解体などをきたす疾患です。
以前は、不治の病であるかのような
誤解や偏見を受けていましたが、
最近では治療法が進歩し、
社会復帰のためのリハビリテーションを行うことによって、
社会復帰可能です。
(自覚症状)「悪口が聞こえてくる」
「近所の人が嫌がらせをする」
「ずっと行動が監視されている」
「何かの機械で、心身に影響を与えられている」
(他覚所見)ひきこもり、不可解な言動、まとまりのない話、
硬い表情、無動無言、興奮、支離滅裂
②うつ病
精神的なエネルギーの低下によって、気分の憂欝、
悲観的思考、絶望感、希死念慮などをきたす疾患です。
うつ病は、「心のガス欠」です。「心の風邪」と呼んでよいくらい、
頻度の高い疾患です。
(自覚症状)「気分が憂うつで、何をするのもおっくうである」
「頭も体も動かない」「
過去は失敗の連続であり、現在の状況は悲惨であり、
未来には何の希望もない」
(他覚所見)落ち込み、自信喪失、判断力低下、
行動力低下、何事も楽しめない
③躁病
心のブレーキが故障するために、行動が制御できなくなり、
気分の高揚、軽佻さ、多弁、多動、易怒、不機嫌、
誇大妄想などをきたす疾患です。薬物療法が奏功しますが、
行動が制御できない時は、行動制限せざるを得ない場合があります。
(自覚症状)「私はすごい発明をした」
「私は、大金持ちになる」「私は天才である」
(他覚所見)多弁、多動、落ち着きなさ、話題が飛ぶ、
浪費癖、大きな事業を企てる、怒りっぽい、好訴的
④神経症
過度の不安、意識と無意識の不調和などによって、
さまざまな症状をきたす疾患群の総称です。
主な症状によって、下記のように分類されます。
(1)パニック障害
不安、動悸、息苦しさ、胸部不快感などを発作的に、
あるいは持続的にきたす状態 です。不安神経症
とも呼ばれます。
過呼吸症候群(呼吸が早くなり、手足がしびれ、硬直し、
意識がもうろうとする発作)を伴うことがあります。
(2)恐怖症
対人恐怖、赤面恐怖、不潔恐怖、乗り物恐怖、閉所恐怖、
異性恐怖,自己視線恐怖など、
特定の物や状況を極端に恐れる状態です。
(3)強迫神経症
意味のない特定の行為を繰り返さずにおれなかったり(強迫行為),
意味のない特定の考えが繰り返し頭に浮かんでくる(強迫観念)状態です。
例)手洗い強迫、確認強迫、縁起かつぎ強迫、スケジュール強迫
(4) 心気神経症
些細な身体の変調にこだわり、「自分が重い病気にかかっている」
と思い込み、不安になっている状態です。
(5) ヒステリー
心の中の処理できない葛藤が、身体症状や意識障害をもたらす状態です。
身体に症状が出る場合を「転換型」と呼び、
意識に異常をきたす場合を「解離型」と呼びます。
例)身体の一部が動かない、歩けない、声が出ない、目が見えない、
けいれん発作,多重人格(解離性同一性障害)、
心因性健忘、心因性遁走(失踪)、心因性もうろう状態
(6)抑うつ神経症
大きなストレスや性格上の問題によって、
うつ状態が引き起こされたものです。
(7) 離人神経症
自分の感情、思考、身体が自分のものではないように感じたり、
外界に現実感が感じられなくなる状態です。
(8) 神経衰弱
身体的な疾患がないのに、全身倦怠感、疲れ易さ、
頭痛、めまいなどが持続する状態です。






