主治医には、催眠と洗脳と自律訓練法などの話を聴いたが、催眠・洗脳は、支配と被支配の問題に繋がるという事で、そのあたりの話を聴いた。正論だと思う。
自分の感覚だと、世の中に適応している場合は、何らかの洗脳にかかっているから、精神的、からださん的な無理をして、結果的にいろいろな意味で疲弊していくのではないか?と感じている。
そういう疲弊した日常にあって、愛情一本チオビタドリンク、なぞという宣伝があるのだから、疲弊し、疲れ切っていても、「愛情という言葉」の前には、抵抗できない、という恐ろしい循環があるのだと思う。
そんな訳で、自分には愛なぞない、と思っている自分自身にあっては、少なくとも、愛情という名目で、誰かに何かをする、という事は、恐ろしい。
それでも、やれることはやるのであるが、愛情を根拠にする、ということは避けている。愛情という言葉が、魂の殺人になる、というのは、身をもって知っている。
そんな訳で、実は、愛情という言葉や概念も、ある種の洗脳であり、暴力である、と思うのである。愛情という言葉と概念は、暴力装置であり、しかも、それが洗脳であったとしたら、どうなのか?
世間的には、それがどう受け取られているかは別として、自分の歴史からは思うのである。
それと関係あるのではないかと思うのは、日本の人口の問題、あるいは、世間?というか、政府が言うところの少子化問題である。
少子化対策、という言葉も、真面目に考えれば洗脳なのであるが、それについては、今は触れない。
果たして、子供が少なくなっているのが、経済的な問題だけなのであろうか?と思う。
自分自身について言えば、まだ子供の時代に、自分は絶対に子供や家族は持たない、と誓っていた。自分は、親の遺伝子を受け継いでいる筈だし、家族や子供を持ったら、絶対に同じことをやる、と思っていた。だから、家族を持たないことを、自分に誓ったのである。
自分の場合は、幸い?治療も受けている。が、発症していない人でも、「家族を持っても、幸せになれない様に思う」とか、「この世界で子供を持ったら、子供がかわいそうだ」と思う人は、それなりの数で存在していた、存在している、のではないか?
その様な訳で、単に経済的な理由だけで、子供が減っているとは思えない。少なくとも、個人的にはそう思う。
それを乱暴な言い方で言うなら、ハラスメントはもう嫌だ、という事になる。
ハラスメントを何と訳したらいいのか、自信がないのだが、少なくとも、暴力の連鎖、ということは出来るだろう。だが、ハラスメントという言葉を使うと、これもまた恐ろしい事に、あらゆる事はハラスメントである、と説明することが出来そうなのである。
ちょっと前に、「はたらく細胞」というアニメを見たのであるが、白血球さんは、白血球さんであるからこそ、徹底的に異物を殺す。
ガン細胞というのは、もともとは健康な?細胞さんなのであるが、コピーが上手くいかなければ、ガン細胞として扱われ、殺されてしまう。
なぜ、ガン細胞を健康な細胞さんに戻すということがないのか?単純な話、からださんの中は、「そういうシステムになっている」から、ガン細胞は、殺すのである、あるいは、殺されるのである。あるいは、ガン細胞と共生するシステムには、からださんはなっていないのである。
これは、多分、ハラスメントという言葉で語ることが出来るのである。恐ろしいことに。
ガン細胞は、好きでガン細胞になった訳ではない。だが、ガン細胞になった、というだけで、殺戮の対象になるのである。からださんを守るために。そういう理屈である。
ガン細胞、というのが、人間の社会にあって、例えば、人種の違いによって、とか、思想の違いによって、とか、経済的な格差によって、とか、そういうものを理由に、「社会を守るために、殺す」というのは、からださんのシステムと同じである、と論じられたらどうなるのか?
その様な訳で、はたらく細胞、を観て、考え込んでしまったのである。しかも、白血球さんにしても、職務?を遂行しているだけ、なのである。恐ろしい事である。
となると、人間のからださんの中で起こっている事は、ハラスメントという原理に基づいて機能して?いる、という話にもなるのである。恐ろしい事である。
もし、その事に、からださん自身が気づいてしまったらどうなるか?あるいは、こころさんが気づいてしまったらどうなるのか?
その一つの現象が、子供を持たない、とか、家族を持たない、という選択であると思う。
それは、無意識的に?からださんがそう感じているのか?あるいは、「愛なんて、ウソだ」と、こころさん、無意識さんが気づいてしまったか、その様な事が起こっているのだと思う。
因みに、「はたらく細胞」というアニメであるが、続編が出るそうで、今回のシリーズ放送は、その宣伝のためらしい。
続編は、「はたらく細胞 BLACK」というものらしく、予告編があるのだが、リアルだ。
と、多分、これが観た予告編であるが、この短いPVだけでもリアルだ。
そうだとしても、生きていく、というのは、どういう事であるのか?
人間の現実と近い話の様に、自分には見えるのである。