官庁・・・お役所は様々な許認可権限を持っています。
この権限を有利に利用しようとする企業は
官庁に影響力のある人がいると、
様々な点で有利になり、企業の利益に直結します。
企業収益が向上すれば、
それは経営者の手腕ということになり、
経営者としての財界の影響力も高まり
何より自らの地位が安定します。
前述した通り、お役所を敵に回すと
肝心の許認可がなかなか降りなかったりと、
無言の合法的な嫌がらせをされます。
企業の役所を巡る駆け引きから、
高級官僚OBの需要が起こります。
ただし、表立って企業の役員に迎えると
社会的な体面がある場合は
別の独立法人の役員に迎えて
独立法人を支援する形で
高級官僚OBに便宜を図ります。
これが、いわゆる外郭団体の実態で、
高級官僚OBの、退官後の安定した就職先となります。
こうしたOBは、現役時代に
退官後に影響力を保持できるように、
必ず、自分が取り立てた人間を後釜にします。
現役の省庁のトップクラスは
皆、これらの先輩官僚に引き立ててもらったからこそ
現在の高級官僚としての地位があり、
また、退官後の保証という観点からも
高級官僚OBの「考え」は絶対に近いものがあります。
なぜ「考え」なのか。
高級官僚は自分に責任が及ばないように
具体的に言葉に出しては言わないという慣習があります。
部下は、上司の考えを推し量って、
意に沿った結果を出すことが求められるのです。
こうした慣習は、現役とOB間でも
むしろ常識的に扱われます。
相手の意向を読み違えるようでは
高級官僚としてのエリートコースは
歩めないのです。
このような官庁幹部の体質が
日本の省庁に根強く張り巡らされているのです。
この体質を自企業に上手く取り入れることが
企業の収益に結びついているところに
根深い問題点があります。
このような財官の癒着構造が
今の日本経済を支配しています。
細川内閣時代に行った規制緩和は
この点に鑑み、省庁の権限を民間に移行して
その力を弱めようとしましたが、
官僚の暗躍によって内閣自体が潰されてしまいました。
官僚が総力を発揮すれば
内閣などは簡単に潰せるだけの
強力な力を持っているのが現状です。
行政改革で外郭団体をいくら廃止しても
別の外郭団体が増えるだけで、
実態は何も変わりません。
飛躍した言い方になりますが、
この弊害を排除するには
企業経営者や高級官僚やそのOBが
若い頃に一度は抱いた、
「国のため、世界のために役立つ存在に」
という思いを、今一度想起させることが
一番の解決法です。
これには、自己本位の価値観から、
全体観に立った価値観への転換が必要です。
自分の周りの人がみな幸せにならなければ
自己の幸せもないという価値観。
全官僚やそのOBの人達が
等しくこの思いに立つならば、
日本は世界の国々が目指す
理想的な国家へとなっていくでしょう。
なぜなら、それが宇宙根源の法則、
つまりは哲学や宗教で言うところの
真理や絶対神に合致した考えだからです。
何だか、宗教的な匂いがしてきましたが、
では、そもそも、その宗教の役割とは何なのでしょうか。
次回は科学と宗教、そして我々の生活との関係性について
少し考えてみたいと思います。