妖怪ワールドの宇宙論、
なにか『雲をつかむ』ような、お話しでしたか?
でも、『空(くう)をつかむ』ようなことも、
なかったのではないかと・・・。
わかるような、わからないような・・・。
こんな感じではないでしょうか。
宇宙が、空のかなたの遠い世界に
思えてしまったかもしれませんね。
今回からは、宇宙は、実は一番身近な世界。
というお話しです。
前回まで『法華経』を題材に取り上げたので、
ついでに、『法華経』を説くきっかけについて・・・。
釈迦族の王子だった、シッタルダーが
お城の東西南北の門の外を見たときに、
それぞれの門のところで、
老人、病人、死人を見ました。
「老」「病」「死」
この苦しみを解決する方法をさがすために、
四つ目の門から出て(出家の)旅に出ます。
そして修行(しゅぎょう)として苦行(くぎょう)を始めます。
当時の苦行は、自分自身を「無(む)」にする、
つまりは死を極(きわ)める事を目的としていました。
「死の淵(ふち)」を見て、真理を知ろうとしたのです。
シッタルダーも、石の上にすわって、
少しずつ息を止める修行をしました。
からだは衰弱(すいじゃく)し、
意識も朦朧(もうろう)とする中で、
「死」を感じましたが、
ハッと気付きました。
死を極めたとしても、死んでしまっては何もならない。
たとえ死ぬ時に真理がわかったとしても、
それを人に伝え、苦しみを救えないのでは、
意味が無いではないか、と。
生きること、
生きて「老、病、死」を克服(こくふく)すること。
その方法を人々に伝えて、苦しみから救わなければ、
価値(かち)も真実を知った意味も無いではないか・・・と。
そして、生きてさまざまな苦しみに会うことも、
また苦しみであると知りました。
つまり生きることも苦しみだということを知りました。
これを「四苦(しく・・・四つの苦しみ)」といいます。
こんなエピソード(かんたんな物語)を紹介したのは、
妖怪ワールドでは、人の一生は、
「生老病死(しょうろうびょうし)」で成り立っている。
この事が言いたかったからです。
人の一生は「生老病死」
「生」は生まれてから生きていくこと。
やがて「老(お)い」そのあいだに「病(やまい)」が起き、
ついには「死」に至(いた)る。
これが人の一生であることは、間違いないでしょう。
宇宙にも、やはり「生老病死」が有るのです。
宇宙の場合は、
「成住壊空(じょうじゅうえくう)」といいます。
「成」は宇宙の成り立ち=誕生(たんじょう)
「住」は宇宙が誕生後、急速に拡大(かくだい)成長し、
やがて、安定期を迎(むか)え、持続(じぞく)していくこと。
「壊」はブラックホールによる宇宙の侵食(しんしょく)が進み、
宇宙全体が縮小(しゅくしょう=小さくなること)すること。
「空」は、宇宙がブラックホールに飲み込まれて
形(かたち)が消滅(しょうめつ=きえてしまう)すること。
人の「生老」は宇宙の「成住」に当たり、
人の「病死」は宇宙の「壊空」に当たります。
つまりは、人も宇宙も、同じ法則に従(したが)っている。
これが、妖怪ワールドの宇宙と人との関係です。
いつも長すぎるので、今回はこのへんで。
妖怪ワールドでは、読めない漢字は検索してもらう事にしていましたが、
余りにも読みにくい漢字が多いので、今回からは読み方も載せ
簡単な意味の説明も載せるようにしました。
少しはわかりやすくなったでしょうか?