前々回のブログで、「目から鱗」と私が感じた本を紹介しましたが、こちらも驚きの連続でした。

 

     

 

 私は差別に対して、自ら注意していたつもりでしたが、この本を読んで、正しく「つもり」だったことを反省させられました。

 

 若い時とは違い、今では外で飲むことはかなり少なくなりましたが、当時の私は、飲み放題の料金に少し不満がありました。女性より男性の料金が高いのです。私は酒に弱く、付き合いで飲む程度ですので、人並みの量は飲めません。私の同級生の女性は当時、酒豪で(今では歳もそれ相応となり、昔ほどではありませんが)私の男友だちよりも飲んでいました。

 一般的に男女でアルコールの分解能力に差があり、男性が多く飲めるので、男性の料金が高いのは、ある面では納得していました。しかし、あまり飲めない私の料金が高く、女性同級生の料金が安いのには、多少(実はかなり)不満があり、「差別ではないのか」と思ったことがありました。

 

 この本では、「女性の専用車両があるのは差別だ」と、女性優遇に対し批判している人もいると、書かれています。

 つまり、見る人の視点によって、差別は常に起こり得るのだというのです。

 

 この本は韓国の女性大学教授が書いていて、上記のような差別を取り上げ、どうして差別は起こるのか、またその差別を意識せずに私たちは日常を過ごしていること、さらに国家でも差別する仕組みが出来上がることがあり得ると、訴えています。

 わかりやすく書かれている本ですが、これを実践するのは結構たいへんそう。でもこのことを理解し、意識するだけでも、だいぶ違う人間になれるような気がします。

 

 私が読んだ本(図書館から借りてきた本)の後ろに掲載されている発行日を見ると、「2021年8月23日 第1刷発行 2022年1月31日 第5版発行」となっています。第5版発行後に再発行されているかはわかりませんが、少なくても約5ヵ月で、4回再発行されていることがわかります。それほど読まれている本だということになりそうです。

 ですのでこれも、当然お勧めの本です。

 

 

 

《今日の心が動いた》

 青年の精神を命ある限り保ち続けよ

     イギリスの歴史家/アーノルド・J・トインビー

 

 

 

 医療現場や納棺師、葬儀。これらが最近の読書仲間との関心事。その読書仲間は、「ほどなく、お別れです」の小説を読んだうえに、映画も観たそうです。当然、私にも勧めてくれました。予告編を見ると確かにおもしろそう。そうであれば、劇場に行くのみ。先日、行ってきました。

 

 家族を亡くした悲しみは深いもの。その遺族と故人に寄り添う、とてもやさしい物語でした。

 舞台は葬祭の場。亡くなった人の声を聴くことができる能力をもつ美空は、葬儀社からスカウトされ、葬祭プランナーの道を歩み始めます。美空を指導するのは、どこまでも遺族の想いを汲み取る礼二。美空は故人に寄り添い、礼二は遺族に寄り添うという、いいコンビとして奮闘します。もちろん、難しい問題にぶつかることもありますが、それをお互いが助け合って乗り越えます。そのようななか、美空の祖母が体調を崩します。

 書けるのはここまで。あとの展開は映画を観るか、小説を読むかしてください。

 

 「こんな葬儀ができたらいいなあ」(決して人の死を喜んでいるのではありません)と思うほど、すてきでやさしい映画でした。ぜひご覧ください。

 

 

 

《今日の心が動いた》

 先入観は可能を不可能にする

       大谷翔平選手の高校の恩師/佐々木洋監督

 

 

 

 自分が思っていることを、人にうまく伝えられますか?自分の思いが、相手にちゃんと伝わっていますか?

 

 先日私が読み終えた本の筆者は、脳科学者でした。この本のなかに、目から鱗が落ちたところがいくつもありました。

 その本の一部をご紹介します。

 

 「何回伝えても、相手は理解してくれないのでしょうか?理由は、相手のほうが『○○○○できていない』からです」

 

 「脳は鮮明に○○○○した瞬間に、リアルに感じて、そのものを得たいという期待が働きます。(中略)結果、脳は勝手にそれを得るために「行動したくなるモード」になるのです」

 

 「行動できない人は、意志が弱いのではなく、○○○○する力が弱いのです」

 

 皆さん、この○○○○にはいる言葉は、何だと思いますか?3つとも同じ言葉です。

 その答えを知りたければ、この本を読んでみてください。私と同じように、気づかされることが多いと思いますよ。

 

     

 

 この著者は西剛志さんです。この方の名前は「たけし」さんではありません。何と読むか、これも本を手にするまでに考えてみてください。

 

 とても読みやすくわかりやすい本です。そして、ためにもなると思いますよ。

 

 

 

《今日の心が動いた》

 労苦は気高い心を育てる

  ローマ帝国の哲学者/ルキウス・アンナエウス・セネカ

 

 

 

 総選挙が始まりました。 誰を、どの党を選択するか、困ることがあります。

 

 一番は政策で判断するべきなのでしょうが、選挙となると耳当たりのよい政策が飛び交います。しかも、「この政党、こんなこと言っていた?」と、今まで一言も言っていない政策を、選挙前に言いだす政党もあります。そのうえ「以前からも訴えてきた」などと、臆面もなく言い出すことも。だいたいこのように急に出す政策は、もともと考えていなかったので、たとえ政党が勝ったとしても、その政策はうやむやになることが多いように思います。

 以前、友人と「選挙前に政策ばかり公表するのではなく、前回の選挙の際の政策がどれだけ実現できたか、マスコミが各政党の成績表を発表したらどうか」という話になりました。その通りだと思います。

 

 本来は政策で選ぶべきなのでしょうが、このような状況ですから、それがちゃんと実現できるのか、私たちがしっかり判断するのは、かなり難しいようにも思います。そこで私が実践しているもう一つの方法が、「その候補や政党が信用できるのか」ということです。

 

 政策に国民受けのいいものばかり並べるが、財源をはっきりさせないのは論外です。一時的な財源であれば、国債の発行や歳出削減でもなんとかなるでしょうが、恒久的に必要な財源は、恒久的に安定して得られる財源を充てなければなりません。例えば、消費税を恒久的に廃止するのであれば、それに代わる財源を、一時的な処置しかできない国債の発行や歳出削減に求めるのは、ナンセンスな話です。

 

 また主張がコロコロ変わるのも、信用できません。中道改革連合が提案した(もとは公明党の案)「ジャパン・ファンド(政府系ファンド)」について、昨年11月の衆議院予算委員会で高市首相は、「夢が持てた。これから検討に入るということで楽しみにしている」と、前向きな答弁をしました。ところが、選挙戦が始まった26日の日本記者クラブの討論会では、「非現実的だ」との見解に豹変しました。選挙になるとなりふり構わず、前言と違う発言を平気でする。結局、本心はどちらにあるのか疑わしい。このように話をコロコロ変える政治家を、私は信頼できません。

 そういえば、「外国人が奈良で鹿の腹を蹴った」との発言もありました。ではどれだけ多くの外人が鹿の腹を蹴ったのでしょうか?日本人が蹴ったことはないのでしょうか?それらの裏付けも無く、自分に有利となればなんでも口にする、このような人間を私は信用できません。政治家となる者、自らの言動にもっと責任を持ってほしいものです。

 

 先日「清張が聞く!」を読みました。

 

     

 

 このなかに、このように書かれていました。

 「いままでの政治家は選挙のときだけ頭を下げる一日政治ですよ。それでいて皆あとから文句ばかりいっている」

 私たちはあとで文句を言わないように、約束を守り信頼できる候補・政党を応援したいものです。

 

 

 

《今日の心が動いた》

  誠実に謙虚に、そして熱心にやることである

                 実業家/松下幸之助

 

 

 

 いつもの読書仲間から下記の本を紹介されました。「地元の物語なので」と。

 

     

 

 私は真田幸村の子孫が蔵王町(宮城県南部)にいたことは知っていましたが、それ以上のことは知りませんでした。

 

 大坂の陣で真田幸村は豊臣方につきます。幸村の長男も一緒に戦いますが、妻や阿梅(おうめ)を始め子どもたちは、大阪城を出ます。幸村は、敵対する片倉小十郎に阿梅のみを託します。その後、きょうだいが阿梅を頼って来ます。そのなかには男子である幼い大八もいました。大坂の陣後、徳川家は豊臣方についた者たちを断罪にします。阿梅らはいつ命を奪われるかと、不安な生活が続きます。

 

 鬼小十郎と恐れられたところへ、11歳の女の子である阿梅が預けられます。命を奪われてもおかしくない状況のなかで、どれほど恐怖を抱いていたことでしょう。でも、父・幸村から「弟や妹を頼む」と託され、その使命だけで、恐怖をなんとかはねのけます。

 幸村はなぜ、敵である片倉小十郎に阿梅を託したのでしょう。それは「武士の模範である小十郎は、信頼できる」と考えたからです。小十郎は主君の伊達政宗に相談しますが、政宗も小十郎と考えは一緒でした。政宗はこう言います。

 

 『義を見てせざるは勇無きなり(人としてなすべきことと知りながら、それを実行しないのは勇気がないからである)。幸村の信にこたえぬは、伊達の名折れであろう』[本文より]。

 

 人としての心意気が感じられる言葉です。しかし、これを当時実践することは、たいへん困難なことでした。

 徳川家は豊臣方の残党を捜しています。そのようななか、小十郎たちが白石(小十郎の居城がある宮城県南部)に戻るまでは、関所を通らなければなりません。また、幸村の次男・大八がいることも嗅ぎつけられます。そのようななかでも、小十郎や政宗が阿梅らを守り続けたのは、幸村が敵でありながらも自分たちを信頼したこと、その信に応えるのが人の道と信じたからだと思います。

 白石に着いてからも、阿梅らには命にかかわる難が次々と起こりますが、阿梅の芯の強さと賢さで、乗り越えていくのも読みどころです。

 

 ほとんど無力に近い子どもたちが、厳しい戦乱の世とその後を生きていくには、身をゆだねるしかなかったでしょう。そのなかでも賢明な阿梅は、父の命に随い、懸命に弟と妹を守ります。その芯の強さに感動してしまいました。児童書ではありますが、いい物語ですよ。

 

 

 

《今日の心が動いた》

  勝利する人は最前線で闘い続ける

        ロシアの作家/マクシム・ゴーリキー

 

 

 

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 年末年始は図書館が休みなので、通常の貸出期間が2週間のところ、この期間だけは3週間借りられます。そこで昨年末に3冊、借りてきました。

 その3冊目を一昨日、読み終えました。その本がこれ。

 

     

 

 またもや藤岡陽子さんの作品です。産婦人科病院を舞台に、話が展開されていく小説です。

 図書館のHPでの内容紹介には、こうありました。 「ある日、新生児室から一人の男児が消え・・・。現役看護師作家が描く医療サスペンス」こううたわれたら、興味をもってしまいますよね。だからこの本を借りてきたのです。

 ところがこの消えた新生児、序盤ですぐに無事、戻ってきちゃうんです。「なーんだ」と思いながらも、もしかしてこれに似たような事件が別な形で起こるのかもと、少し期待しながら読み進めました。このあと、病院でのハプニングはいろいろ起こるのですが、全くサスペンスぽくないのです。期待がだいぶ薄れてきたのですが、残り3分の1くらいになった、産婦人科医が出産したお母さん宅を訪れたあたりから、いよいよサスペンスが始まりました。やっとおもしろくなってきたのです。ここからは一気に読んでしまいました。

 

 新生児をはじめ、幼い子どもたちは、自分の命を親に預けるしかありません。まだ一人では、何もできないからです。出産か中絶か、その段階から生きられるかどうかを、子どもは親に任せるしかないのです。確かにさまざまな事情で、産めない場合もあるでしょう。だからどちらがいいとは言えません。しかし、その小さな命をどう考えるかは、重要なことです。サスペンスという興味津々の小説の中で、小さい命とどう向き合うかを考えさせられました。

 女性、特にこれから子どもをもうけたいと思う方には、是非読んでほしい一冊です。

 

 

 

《今日の心が動いた》

  (英雄とは)自分にできることをする人だ

          フランスの作家/ロマン・ロラン

 

 

 

 先日、ある著名な方の講演会に行ってきました。講演者はこの方。

 

     

 

  「見た気がするけど、誰だっけ?」という方が多いかもしれません。ラグビー日本代表のヘッドコーチであるエディ・ジョーンズさんです。仙台に来て講演されたのです。講演開催の話を聞いた時、私は驚きました。ラグビーという宮城ではあまり盛んでないスポーツ、その日本代表のヘッドコーチが、講演に来てくれるというのです。私は講演内容もろくに見ず、とにかく参加登録をしました。

 会場の駐車台数に制限があるので、私は開場と同時に行きました。すると最前列に座ることができたのです。500人前後入りそうな会場は満席。司会からの紹介では、地元高校の女子サッカー部の選手が20人くらい参加していたようです。

 

 内容はコーチングがメインでした。もちろんラグビーを例にだしての講演でしたが、どのスポーツ、どの企業にも当てはまるような内容でした。

 ここで詳細は書ききれませんが、私が特に重要だと思ったことを、3点のみ紹介したいと思います。

  ①自分(またはチーム)の強みを知り、その点を伸ばす。

  ②現状を見つめて目標を設定する。その2つのギャップを

   決戦の日まで埋められるように、練習計画を立てる。

  ③選手に自分の得手・不得手を見つけさせ、自覚させ

   る。

といったところです。

 

 講演は通訳が付いて約1時間。その後の30分は、質問を受けつけてくれました。質問者用のマイクは舞台下の両脇に設置。それぞれのマイク前に質問者が集まってきて、左右交互に質問に答えてくれました。

 その時のエディさんの対応がすばらしかった。質問者のそばに行って、質問者に向かってまず第一印象を話します。それがどれも好感がもてる言葉ばかり。質問に答えた後は、質問者への激励も忘れません。「優秀なコーチングとは、こういうことなのだな」と思わされる光景でした。

 

 ラグビー大学選手権の準決勝が、正月2日にあります。恒例となりました友人とのテレビ観戦、もちろん今回も既に約束しています。

 

 

 

《今日の心が動いた》

  忍耐を貫く人は、満足という財をなす

     詩人/ミール・アリー・シール・ナヴァーイー

 

 

 

 

 インド独立の父として知られるガンジーと言えば、非暴力主義と塩の行進。思い出す姿と言えば、質素すぎる服を着て糸車を回しているところ。この程度が今までの私のガンジー像でした。

 新聞のコラム(書評ではありません)に、この本の一部が紹介されていました。それが気になり、図書館から借りてきました。

 12歳のガンジーの孫が、自分の品行を正すため、ガンジーのもとに行きます。そこでの2年間で、ガンジーからさまざまな教えを受けます。

 

     

 

 ガンジーの伝記は、子どもの頃読んだかもしれませんが、 たぶん今読んだとしても、ガンジーの略歴は学べても、ガンジーの教えを深く学ぶことは、難しいかと思います。この本には、ガンジーの教えを直接受けた弟子として、教えはもとより、その真意も解説しています。

 教えは全て高貴な精神から発するもので、とても自分には真似できそうもないことですが、そのなかから学ぶことは多く、少しでも自分なりに実践していかなければならないと思いました。またこうまでしないと永遠に争いを抑えることができず、平和を築くことはできないとも思いました。これらのことは、筆舌に尽くせない苦悩を味わったガンジーだからこそ、悟れたことだと思います。

 その教えの一部でもここで紹介したいのですが、私が語ると、ガンジーの教えの真意をうまく伝えきれそうにありません。皆さんが直接読んで、感じとってもらえればと思います。

 

 この本を先日読み終えました。私は図書館から借りた本の読書記録をつけています。そのなかに、本の中の名文と思うところを、書き写しています。いつもは大した量でないので、そうしていたのですが、今回はそれで済まないほどの名文が多くありました。とても書ききれそうにないと思った私は、この古本をネットで探し、購入してしまいました。まもなく届くと思います。

 図書館から借りた本を見ると、昨年6月に発刊し、約半月後には増販しているようです。地元図書館には2冊あるようですが、現在私以外に借りている人はおらず、予約も入っていません。これは是非、多くの方に読んでもらいたいと思う本です。

 

 

 

《今日の心が動いた》

たった一言で、悩むこともあれば、勇気を奮い起こしもする。言葉への気遣いは、人間としての配慮の深さにほかならない。

            創価学会第3代会長/池田大作

 

 

 

 以前、ある本について書いてある、新聞の読者投稿を目にしました。それを読んで、私はその本に興味をもってしまいました。

 

 

     

 

 

 著者の城山三郎氏が、病で先だった妻との生活を、回想録にした作品です。

 

 奥さんとの出会いは、偶然としかいいようがありません。もし時間帯やその日の行動を、どちらかが少しでも変えていたら、二人は決して巡りあうことはありませんでした。運命的な出会いだったのです。もしかしたら、既に赤い糸で結ばれていたのかもしれません。その時、著者は大学生、女性は高校生。この様子を著者は、「間違って、天から妖精が落ちてきた感じ」と表現しています。さぞかし、すてきな女性だったのでしょう。

 二人は一度別れるものの、赤い糸は決して切れてしまうことはありませんでした。またしても、運命的に再会するのです。すると、あれよあれよと、結婚する運びに(こんなに詳しく書いたらネタバレになるのでは)。

 妻を愛おしく想う夫、夫に健気に随う妻。それがお互いの素直な気持ちで、決して無理はしていません。また喧嘩することもなく、理想的な夫婦としかいいようがないのです。このような夫婦が本当にいるのか(著者の回想録なので実際に

あった話です)と、羨ましく思うほどです。

 夫が作家として認めれ、これ以上ない幸せを味わっていた頃、妻の病気が発覚します。それに気づいた時は、もう手の施しようがありませんでした(またしても書き過ぎ?)。

 

 著者は、妻との出会いから、彼女の死まで描きました。また最終章には、娘さんの想いも綴ってあります。著者が書ききれなかったことを、娘さんが書いているのです。これもまた、親族の心情がよく伝わってくる文面なのです。

 

 読むと、ホッとするというか、癒されるというか。素直に愛しあう夫婦が、こんなにもすてきなものかと思ってしまう作品です。

 

 

 

《今日の心が動いた》

  自分に打ち勝つ事が全ての勝利の根本

           古代ギリシャの哲学者/プラトン

 

 

 

 ブログ№670で紹介した本「春の星を一緒に」の書評が、先日、地元紙に掲載されました。そのなかに、この本には、前作があると書いてありました。早速、図書館から借りて読みました。

 

     

 

 この本もよかった。「春の星を一緒に」は、離婚した奈緒が実家に戻り、息子の涼介が高校生になった頃の話。この「満天のゴール」は、奈緒が実家に戻り離婚を決意した頃の話で、涼介は小学4年生。すると、「春の星を一緒に」の7年くらい前のことになるのかな。

 この小説は、奈緒母子を中心に、医師の三上と年配の婦人・早川との関係がメインに展開されていきます。三上も早川も、重いものを抱えて生きてきました。それにどう決着をつけられるかがクライマックス。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、この場面を、私は涙して読んでいました。

 

 本当にいい作品でした。これもお勧めの本です。ますます、医療関係小説に引き込まれてしまいそうです。このままだと、他のジャンルの本を読む時間が無くなってしまいそう。

 

 

 

《今日の心が動いた》

 喜びは、苦悩の大木にみのる果実

    フランスの文豪/ヴィクトル=マリー・ユーゴー