今シーズン最終猟 | 直心會 武勝館


昨日、日曜日、

先週と違う猟隊に参加

させてもらいました。

 

師匠のおかげでいろんな

猟師と仲間になれます。

ほんま、ありがたいこと。

 


この猟隊は綿密に足を見ます。

 

師匠たちは土曜から乗り込んで

足を見、日曜日も朝から足を見て

その変化を見て出入りを確認し、

情報を持ち寄って相談し

やる山を決めます。

 

実際に猟を始めたのは

お昼ご飯を食べてから。

 

撃ち待ちを4枚張り

俺と師匠で勢子をすることに

 

ピンポイントな場所だけど

道路脇なのでにワンコは

入れれません。

 

しかし、犬の反応を見て

猪の存在を確かめるため、

トラキチを投入。

 

リハビリを兼ねての

山入り。

 

もう、俺には

涙しかなかったな。

 

というのも

トラキチは2022年の年末に

猟中の事故で下半身不随に

なったんやけど、大手術をして

リハビリを続けてきてた。


俺もその一役を

任せてもらえて

彼と接する時間が

長かった。

俺にとっては家族同然。
 

車いすがないと

全然歩けなかった子が

ここまで回復!

 

そのトラキチが

猪のいてるフィールドと

見極めて入った山なので、

いてるのは確実やろうけど、

匂いをとって高鼻を掲げて

いきり立ってるんを見て

山に入るのを見たときは、

ほんま感無量やったわ。


もう、すでに反応してます。

 

リードをつけたまま

トラキチを先頭に

ぼさぼさの山に入っていきます。

 

やっぱりおったわ!

トラキチが鳴いた!!

 

猪が猛ダッシュで

逃げていきます。

 

俺は猪を撃ち待ちに

追い込むため、

がなり立てて突進して

いきます。

師匠もトラキチを置きに戻り、

すぐに猪を追い始めます。

 

日が高いんで

猪はなかなか飛び出そうとせず、

どこかに潜んで動きません。

 

俺と師匠はそこらじゅうを

かき回すけども

猪はずっと息を殺して

潜んでます。

 

猪が動けば音がして分かるので

俺も耳を澄まします。

 

風向きによっては

臭いも感じれる時が

あります。

 

ちょっと先にいてる感じ。

かすかな音がする。

 

俺がじっと息をひそめて

様子をうかがってると、

師匠の動きに反応してか、

突然、真後ろを猪が

駆け抜けます。

 

「おったで!」

「そっちいったで!」

 

撃ち待ちに無線連絡。

しかし、待ちには出ず。

 

また、膠着状態に。

 

一旦、作戦を変えて、

猪が潜んでると思われる

あたりから鉄砲を1枚加えて

攻め下りますが、

どっかに抜けられた様でした。

残念。

 

もう、

結構遅い時間やったけども、

今シーズンラストの日

ということで

もう1Rちっさい山を

やりましたが、

猪は留守でした。

 

これにて、今シーズンの猟は

終わりです。




つくづく思ったけど、

やっぱりワンコの役割は

大きいわ。

ワンコの力は絶大。

人間だけでは獲れないものも

ワンコがおると獲れる。

 

最初のフィールドに

ワンコを入れてたら

絶対獲れてた。

 

人間の力なんて

知れてるなぁ

と思った。

 

野生の獣の生命力と知恵と

行動力に完敗や。