週末の日曜日、埼玉県加須市にある(旧)騎西高校から大田区蒲田までバスを使っての送迎をお手伝いしてきました。
(旧)騎西高校は福島第一原発の避難先として、双葉町住民が集団で避難している施設です。
一時は1200人もの双葉町民が避難し、集団生活を送っていました。今でも約150名の方々が生活しています。
その方々のレクリエーションの一環として、蒲田で行われたオーケストラ楽団の新春コンサートへ、リエッセを使って送迎させていただきました。
建物には、まだ「騎西高等学校」の文字が残っていました。
当日は9名の方とボランティアスタッフ2名そして運転手の私、合計12名で蒲田へ向かいました。
実質、正月の最終日曜ということで渋滞が心配されましたが、全く渋滞も無く、絶好のドライブ日和の中、ほぼ予定通りに蒲田に到着しました。
都心に入ると困るのが駐車場の確保ですが、今回はコンサート会場の楽屋搬入口の駐車スペースを利用できるよう関係者の方々にご配慮を頂き、無事駐車。
ちょうどピッタリ収まりました♪
せっかくなので私も昼食会も参加させていただきました。
昼食会はこちらの中華料理店でランチ。
普段中華と言えば「ラーメン屋」しか行かない私にとっては、正直「豪華なお食事」
いろんな味を堪能させていただきました♪
黄色いウエアを着た方がスタッフです。東京で直接参加したスタッフも多く、黄色いウエアが目立ちますね。
私もコンサート鑑賞させて頂くことに。
スタッフからチケット頂いてビックリ!
なんと前から7列目、それも中央ブロックというSS席!
買えば5000円もする席です。
ボランティアでお世話する立場の者が、このような席に座っていいのか??恐縮しつつ開演を待ちました。
演奏前に1枚パチリ
生で間近で見るオーケストラ、その迫力もさることながら、演奏者の表情まで読み取れ、正直感動でした。
約2時間の公演でしたが、時間が過ぎるのもあっという間でした。
公演の最後は全員で「ふるさと」を合唱。
避難を余儀なくされ、故郷すら自由に帰れない人がいる現実
その人たちがこの「ふるさと」を唄う声に、ちょっと涙になりました。
公演終了後、帰途に。
帰りもきわめて順調、あっという間に都心を抜けました。
「帰り、どこかで休憩しますか?」
と尋ねたところ、
「サービスエリアに寄ってほしい。夕飯を食べるか、何か夕飯の買い物をしたいので」
と言われました。
そうです、皆さんが帰るところは、避難所なのです。
そこは自由に調理したりということがなかなかできません。
集団生活ゆえの不自由や制約、それがかれこれ2年近くも続いていることに、今改めて大変な状況下にあるということを再認識させられました。
皆さんの中にも、避難所は全て解消、仮設住宅に移ったと思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここはまだ、避難所して稼働している。そして生活している人がいる、これが現実なのです。
今回参加された方は、そんなことは全く思わせない、前向きで明るい方ばかりでした。
むしろこちらが元気を貰ったくらいに、往復のバス車内は賑やかでした。
でも、皆さん大変な思いをしておられるんですね。
そんな皆さんに、今後も自分ができることでお手伝いできれば、と思いました。
些細なことですはありますが、継続して支援できればと思います。
今回参加された皆さんです。ご乗車ありがとうございました。
(※写真に処理を加えております)