最強の子育て術伝授 | ぶそんは百歩譲った。【ピン芸人】

ぶそんは百歩譲った。【ピン芸人】

SMA HEET project 所属ピン芸人「がんばれ!ぶそんくん」のブログです。
日本ハムファイターズファーム本拠地鎌ケ谷スタジアムMC
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ハーゲンダッツ大好き芸人
ハリネズミの溺愛中
です。
よろしくお願いします!!

一般的に、物事を公平に決めようと思った時に使われるのが、じゃんけんですね。
以前僕が、じゃんけんに絶対に勝つ方法について書いた記事があります。
「人生を2倍楽しむ方法」

が、実際はじゃんけんは運です。
公平です。


しかし、それは、「じゃんけんで絶対に勝ちたい」と思う人、じゃんけんを極めようとする人にとっては不公平です。

どんなに努力をしようとも、何も実を結ばない。

例えば、僕が自分の子供に
「こいつにはじゃんけんで天下をとらせたい」
と思いどんなに血の汗を流した所で無駄なのです。


僕は考えます。
じゃんけんでは無理です。
しかし、「たたいてかぶってじゃんけんぽん」ならイケるのではないか!!
僕の息子に天下をとらせてあげれるのではないか!!



※「たたいてかぶってじゃんけんぽん」とは
プレーヤーは50~100cmの間隔を置いて、正対する。互いの間に攻撃用の棒と防御用のヘルメットを配置する。
準備が完了したらじゃんけんを行う。ただし、この時には通常の「じゃんけんぽん」のかけ声に代わって「たたいてかぶってじゃんけんぽん」というかけ声を用いる。あいこになった場合は勝負がつくまで繰り返す。じゃんけんで勝負がつくと、勝者は攻撃権を得る。
じゃんけんの勝者を攻撃側、敗者を防御側と呼ぶことにする。じゃんけんの勝負が決まった瞬間、攻撃側は両者の中央にある棒を持って防御側の頭をたたく。一方、防御側は両者の中央にあるヘルメットを自らの頭にかぶせる。防御側がヘルメットをかぶる前に攻撃側が棒で敗者の頭を叩くことができれば、攻撃側の最終勝利となる。素手やヘルメットを使って防御側の頭をたたくのは無効である。また、防御側が攻撃するのも無効である。防御側が完全に頭にヘルメットをかぶせた時点で攻撃側の攻撃権は消滅し、再び攻撃権を争うためじゃんけんを行う。
どちらかが最終勝利をおさめるまで、これを繰り返す。(参考文献『wikipedia』)



まずは、基礎体力。
お座敷競技であるため、正座で行われる。
簡単に足がしびれていたようでは、あいこが10回ほど続いた場合、不利となる。
また、ハンマーとヘルメットを正確にたたく、かぶるための筋力も必要となる。


「基礎体力トレーニング」
・正座  30分×3
とにかく座るべし。
慣れてくるにつれ、45分、60分、最終的には90分まで


・カラたたき 500本×3
ピコピコハンマーを相手の頭の位置を想像し、その位置に正確に打つべし。
慣れてくると、ピコピコハンマーに重しをつけ、最終的には10kgのピコピコハンマーを片手で「軽々と使いこなすレベルまで。


・カラかぶり 500本×3
ヘルメットを正確に素早く頭にかぶるべし。
失敗すると頭部損傷の恐れがあるため大変危険。
もちろん、最終的には10kgのヘルメットを自由に使いこなせることを目標。





この競技を制するために、最も必要なモノは、「判断力」でしょう。
「自分が勝ったか負けたか」と同時に「ハンマーかヘルメットか」という判断が必要である。
判断力がモノを言うので、現在の閣僚は、話にならない競技でしょう。


「判断力トレーニング」
・言葉じゃんけん 1000本×1
コーチが「グーに対するチョキ」「自分がグーで相手がパー」「チョキ同士」など様々な言葉で状況を説明し、それに対し「勝ち」「負け」と判断を下すべし。


・カードタッチ 1000本×1
コーチが、「勝ち」と言ったら「ハンマー」のカード、「負け」と言ったら「ヘルメット」のカードに触るべし。



このメニューを軽々とこなせるようになるころには、かなりのレベルになっているはずである。(息子推定3歳時)
この頃から、全身にバネ仕掛けの装置「たたいてかぶってじゃんけんぽんプレーヤー養成ギブス」をつけはじめてもいいだろう。



さらに気合です。
相手を威嚇するほどの気合です。

「気合トレーニング」
声出し 10000回
コーチが「たたいてかぶって~・・・・」と言うと即座に「じゃんけんぽんっっっっっ!!!」と地球が割れんばかりの大声を張り上げるべし。
喉が枯れても構わない。



この基本をマスターした後はとうとう実践である。

「どうせコーチと何百回もやるんだろう?」


「バカもん!実践は数をこなせばいいのではない!!大事なのは集中力なのだ!!!さらに、上のようなトレーニングを軽々とこなすような化物を相手にするとこっちの体がもたんわい!!」




と師匠がおっしゃるので、考えました。最終実践トレーニングは、週一回です。
その時間になるとトレーニング中の息子のそばに、こそっとハンマーとヘルメットを用意します。
その時間とは、日曜です。
18時59分です。
「来週も観てくださいね~」
とテレビで流れた時に、横で
「たたいてかぶって~」
と言ってあげます。


後は、画面上の女と通常通りじゃんけんを行い、その結果に伴う動作をするだけです。



確率的にいくと三週間に1回、テレビが割れることになりますが、息子のため、費用は惜しみません。
毎回プラズマテレビを用意してあげます。(20インチ)



このトレーニンを1000回。
年に48回なので20年以上。
もちろん、途中で挫折しそうになることもあるでしょう。
学校の部活を優先させたくなるときもあるでしょう。
不良とつるんでタバコを吸ってしまったり、彼女にださいと罵られることもあるでしょう。
そういった困難も親子の絆で乗り越えるのです。

そうして完成した我が息子は、一流のたたいてかぶってじゃんけんぽんプレーヤー、いや、もう、そんなレベルではありません。
それは鬼、それは兵器、それはもう宇宙と呼んでもいいかもしれません。


もう彼は一切の感情もなくしていることでしょう。
ただ、ただ冷酷に、たたいてかぶってじゃんけんぽんで相手を打ちのめすことしか考えていなロボットとなるのです。
もうそれは、たたいてかぶってじゃんけんぽんという悪魔に魂を売った、親子の悲しい物語なのです。




そういった主人公には僕はならなくてもいいので、興味がある方はぜひやってみてください。
20年かけて。


【今日のひとこと】
トレーニングメニューは僕のオリジナルなので、ご使用になる際は、連絡をいただかないとこちらとしても法的機関に相談するという処置をとらせていただきます。