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高額商品販売とっておきのテクニック

●船井総研経営コンサルタントの
さんの新刊。
ご自身の担当業種が「住宅リフォーム店、仏壇店、スポーツ施設など」ということで、高額商品販売に関する売り方のコツを伝授してくれている。

●書かれている内容は非常にもっともなことが多い。
ただ、「高額商品独特」というよりは、「非日用品全般」に使える汎用的売り方がほとんど。
ゆえに「目からうろこ」なものはあまり期待しないほうが良いかも。

●そういう意味では、タイトルで「富裕層マーケティング系」を予想して、手に取らない人がいそうなのがもったいない。
消費者の意識は、「並べておけば買う」から、「買う理由が必要」(意識的にせよ無意識的にせよ)に向かっているはず。
そして本書の内容はその方向性にマッチしていると思う。

目次:
1章 高額商品を売るための「自分力」
2章 高額商品を売るための「接触力」
3章 高額商品を売るための「価値訴求力」
4章 高額商品を売るための「商品演出力」
5章 高額商品を売るための「おすすめ力」
6章 高額商品を売るための「編集力」

目立つ技術

先日告知をした中山マコトさん の本を読了。
予想に反して(?)、マーケティングではなく、ブランディング の本であった。
「ちゃんとアマゾンのページ見ろよ」というツッコミが入りそうな(汗)。

●内容としては、「仕事がやってくるようになる」には、まず「目立ちなさい」ということかと。
かといって、単なる目立ちたがり屋ではなく、相手の「記憶に残る」ために、相手の「役に立つ」、もしくは「楽しませる」ことが必要。
本書では、そのためのノウハウがわかりやすく披露されている。

●こういう書評ブログであっても、本来「記憶に残った」り、「楽しませる」ことが必要かも。
本はどこで買っても同じものだし、「そのブログで買う」必然性がなければならないわけだから。
「おもてなしの心」は確かに大事だと、改めて実感。

参考:【企み系】「仕事がどんどんやってくる 目立つ技術」中山マコト
仕事がどんどんやってくる 目立つ技術
中経出版
中山 マコト(著)
発売日:2007-07-25

目次:
プロローグ はじめに読んでほしい、目立てば、稼げる!
第1章 「自分名刺」で話のきっかけをつくりまくれ!!
第2章 たった1枚の「MAP」が、相手をひきつける!
第3章 「目立つ書類」に営業させる!
第4章 「チョイおせっかい」で恩を売る
第5章 「楽しませるしかけ」で相手を釣る
第6章 「こいつ、ちょっと変わってる」と思わせる
第7章 「感動」を与え、自分のファンにする
エピローグ 最後に読んでほしい、重要な3つのこと

「耳から学ぶ勉強法」アマゾンキャンペーンは今日限り!

●先日『耳から学ぶ勉強法』を紹介した後、友人から教えてもらってビックリ。

『「耳から学ぶ勉強法」セミナーCDプレゼントキャンペーンのお知らせ』

今回、本書の内容にあわせ、特別に録りおろしした【特別収録】耳勉セミナーCDを、お申し込み者全員にプレゼント!

そしてこのキャンペーン期間が、本日「8月1日限り」とのこと。

●本書の内容から言って、本を読むより、このCDを聞いたほうが効果は高いと思われ。
もし迷っているのなら、今日中に買うのがオススメ。

参考記事:『耳から学ぶ勉強法』

耳から学ぶ勉強法
サンマーク
清水 康一郎(著)
発売日:2007-07-20
おすすめ度:4.5

目次:
第1章 人生の成功者になるための勉強法
第2章 これが「耳勉」マジックだ!
第3章 効果的な「耳勉」のやり方
第4章 「耳勉」で「なりたい自分」になる!

クチコミの技術

●アルファブロガーであるさんとさんのウェブマーケティング&コミュニケーション論。
アルファブロガーを目指す(笑)自分としては、大変興味深く読めた。

●中でも興味深かったのが、「個人ブログの影響力が現れるとき」
本書によると、

■半年以上にわたって毎日更新する

■蓄積したエントリーの数が300を超える

■1日のPVが500以上になる

のタイミングだそう。

●個人的には、「半年毎日」は微妙。
「エントリー300」は、今のペースだと、3~4ヶ月後か。
「PV500/1日」は、アメブロのアクセス解析だと、もう達成していることになっている(爆)。
・・・んなわけないじゃん(頼むよ、アメブロ(涙))

●企業やマーケティング会社が書いたのではなく、リアルの個人ブロガーが書いたという意味で、価値ある一冊。
「継続は力なり」を地でいってらっしゃる。

いつかは自分も!

クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング
日経BP社
コグレ マサト(著)いしたに まさき(著)
発売日:2007-03-29
おすすめ度:4.0
目次:
第1章ブログ・メディアの登場
第2章ブログのクチコミ・パワー
第3章 クチコミの効果測定
第4章 アフィリエイトとアドセンス
第5章 事例に学ぶクチコミのネタ
第6章 開発者に聞いてみた

耳から学ぶ勉強法

●本書の著者の清水康一郎さんは、「セミナーズ」でお馴染みのラーニングエッジ株式会社の代表。
本の内容に比べて(?)、えらく若いのでちょっとビックリ(笑)。

●内容的には、「勉強法」とうたってはいるが、今巷で流行っている、資格試験やTOEICを受けるといった、「受験」のための勉強ではなく、どちらかというと「自己啓発」がメインの内容。
「速聴の効果はあるのか?」といったマニアックなものではないので、あしからず。

『本で読んでも「知識」や「知恵」にならない「情報」を昇華させるために、音声で耳から学ぶ』
そのスタイルについては同感。
実際私も、セミナーCD等を購入して、携帯プレーヤーで聞いているわけだし。

●本書としては、そういった習慣がない人のための「最初の一冊」としてふさわしい。
音声で学ぶことの重要性にここまでこだわった一般ビジネス書も珍しいかも。

耳から学ぶ勉強法
サンマーク
清水 康一郎(著)
発売日:2007-07-20
おすすめ度:4.5
目次:
第1章 人生の成功者になるための勉強法
第2章 これが「耳勉」マジックだ!
第3章 効果的な「耳勉」のやり方
第4章 「耳勉」で「なりたい自分」になる!

フィードがグーグルの世界制覇を阻止する!

●ネット関係で著作の多い、小川 浩 さんの最新作。
今回のテーマは「フィード」
正直、このブログにアイコンを設置しているくせに、実はLivedoor Reader も使っていない自分にとっては、結構わかりにくい部分があった(汗)。
この辺は、『ウェブ進化論』 を読んでもピンとこないオジサン連中に近いのかも(汗)。

●タイトルの由来は、「これからフィードが広まっていくにつれて、従来のサイトのランク付けが不可能になる」ということ。
そしてもうひとつ、「フィードを読むだけなら広告が入らないので、フィードが一般化すると、広告に依存した現在のグーグルのビジネスモデルが崩壊する」ということ。
かなりラフに表現してしまったが、興味のある方は、是非本書を読んで欲しい。

●実際、本書には、フィードが「Web3.0」(もしくは「Web2.0」のその次)になるのかもしれない、と思わせられる説得力アリ。
さらには、フィードには、「Web2.0」の概念から新たに加わった機能、「通知」があることによって、新聞復活の未来図まで描いているのが興味深かった(新聞の販売店の存在等はさておき)。

●ところで本書の内容とはちょっと離れるが、先日某氏と話をしていて、「優秀なソーシャルブックマーカーのブックマーク集は、これから価値が出てくるのでは?」という話題で盛り上がったことがあった。
将来的には今よりもっと情報は溢れかえるわけで、そんな情報の海の中から、RSSリーダーで価値ある情報を拾い、適切なタグをつけて整理する、ソーシャルブックマーカー。
アルファブロガーが尊敬されるのと同じくらい、そういう「編集者」もこれからの時代をリードしそうな予感がする。

目次:
まえがき
序章フィードなしにはウェブ2.0は進化しない
第1章ウェブ2.0とは何だったのか
第2章多様化するウェブの世界
第3章ウェブ2.0からフィード2.0へ
第4章2007年はフィードビジネス元年
第5章グーグルはフィードでも覇者であり続けるか
第6章もっと深くフィードを理解するキーワード
第7章フィード2.0時代のビジネスモデル
第8章新しいパラダイムの誕生

プロフェッショナル・アフィリエイトへの道

●自身もアフィリエイトサイトを運営しているライター、森田慶子 さんの、昨年出されたアフィリエイト解説本。
最近になって、某アサマシエイトの達人(笑)のサイトで拝見して今さら購入。

●果たして、前評判どおり、かなり「硬派な一冊」だった。
「アフィリエイト」って何?というレベルの人だと辛いかもしれないが、中級以上のアフィリエイターには非常にオススメ。
中には非常に大事なことがさらっと書かれている部分もあり、正直驚いた。

●一番響いたのはこの部分。

基本的にはダメなサイトをどうにかしようと四苦八苦するよりも、最初にきちんとお客のメリットを考えて企画したサイトを一から作るほうが、エネルギーを有効に使えます。

「企画」という意味でいうなら、書評サイトは、アフィリエイトとは相性が悪い。
そもそも集客するのに限界があるからだ。
稼ぐことが目的でなくとも、好きでなければとてもやっていけるものではない(笑)。

●どちらかというと、アフィリエイトの王道である、ASP 関係のアフィリエイトがメイン。
その手のアフィリエイトをやっている人には、エクセルを使った「リンクの一括作成」等のテクは必見。
そうでなくとも、もし、真面目にアフィリエイトをやっていて、稼ぎが少ない方ならマストの内容!

目次:
1 ここで差がつく、稼いでいる人のやりかた
2 稼げるサイト企画
3 稼ぐ基本テク
4 稼ぎを増やす方法
5 副業からはじめたプロフェッショナル・アフィリエイトに学ぶ
6 事業としてアフィリエイトを行う企業に学ぶ

韓国戦所感

●書くのに気が重いのだが、一応簡単に。
敗戦後のオシム監督の発言を読む限りでは、現状のメンバーに「最後のチャンスを与えた」ように取れる。
逆にこれが、例えば「サウジに勝った」等、どうしても勝ちに行きたい試合だったら、違ったメンバー、戦術だったのかもしれない。
もっとも、「勝っていたら」という前提自体、それならメンツを変える必要がない、と言われたらそのとおりだが。

●具体的に名前の挙がった、高原、鈴木、中村俊、駒野、加地あたりは、確かに疲労のためか、キレがなかった。
もちろん、そのような選手を使ったのも監督の責任だし、それ以外の選手でも、「何とかしてくれそう」な選手が誰も見当たらなかった。
「チャンス」うんぬん以前に、ベンチのフレッシュな選手を使うべきだったのではないか?

●今回の敗戦がオシム監督の「想定内」であることを祈る。
先日読んだ、『日本人よ!』では、「もうアジアを相手にするのは~」みたいな発言があったが、その「アジア」でこの「結果」というのはなさけない。
今回の韓国戦で、改めてサッカーは「質」だけの問題ではない、と実感した。

●なお、今回の一戦で、羽生が一皮剥けることを祈る。
人は「慟哭」(どうこく)より、成長するという。
今、千葉はJ2落ちの可能性もあるが、Jリーグの後半戦で、この一戦よりも辛い想いをする事はないだろうから・・・。

だめんず症候群

●雑誌「SPA!」での連載、『だめんず・うぉーかー』でお馴染み、倉田真由美さんの、だめんずに対する処方箋。
最近、「モテ本」(?)を立て続けに読んでるついでにご紹介(笑)。

●本書の中でウケたのが、ダメ恋愛の具体例としてあったコレ。

『第三者に彼のことを話すときに、「ノロケ」ではなく「言い訳」』

確かにこれは、過去で会ってきた「だめんず」に共通していたかも。
結局それでもなかなか別れられないのがだめんずの特徴であり、まわりがとやかく言ってもムダだった気が(汗)。

●『SPA!』の連載では笑えるのに、本書の内容は結構マジ。
それだけに、どのターゲットに向けたものなのかチョット気になる。
経験上、だめんずは本を読んだ程度では、状況から脱却することはできないと思う。
そして、男性で本書を読むのは、単なる変わり者(笑)ではないかと。

目次:
第1章 「だめんず症候群」の基礎知識
第2章 ヒモ、暴力男…etc.典型的なダメ恋愛にみる症例
第3章 誘発しがちなダメ恋愛の予防と応急処置
第4章 脱却への処方箋

なぜいい女はパッとしない男に惚れるのか?

●またもやモテ系のタイトルで、またもやほとんど関係ない話が中心の本に遭遇(笑)。
著者の澤口俊之さんは、「人間性脳科学研究所所長」
「ガチ」で脳の専門家だ。

●そんな著者が書かれた本だけあって、本書の内容も「ガチ」
本書の「あとがき」にはこうある。

 「脳ブーム」がおきて久しいです。本書もそのようなブームの中に埋もれてしまうかもしれませんが、おそらく大丈夫だと楽観しています。
 確かに人間や男女をめぐる色々な問題やナゾを脳科学で解くことができるようになって久しいですが、脳科学者にはレベルがあります。また、脳は進化の産物ですから、進化や生態学の観点も必要です。そうした点をクリアしているのが本書だと自負しています―ですので、「大丈夫」と思うわけです。

●個人的には、本書に出てきた、「HQ」という概念が気になった。
これはどうやら、「前頭連合野の知能」のことらしく、このHQを伸ばせば、社会的にも成功し、幸せになれる可能性が高いようだ。
この記事を書くためにネットを漁っていたらこんなものを発見。

「澤口教授のHQ理論」

しかも、こんなPCソフトまで(笑)!

脳力道場[CD-ROM] (幻冬舎ソフト文庫)
幻冬舎ルネッサンス
発売日:2007-03
おすすめ度:4.0

●本書の中で『脳の働きを良くするためには、「ワーキングメモリ」を鍛えるべき』という話があり、それには同意。
頭は使えばよくなるし、使わないとボケてくるのは、自分でも実感済み。
そんな内容を含め、本書はタイトルとはうらはらな「硬派な脳の話」が満載。
タイトルを変えて、岩波かブルーバックスから出してもいいくらいである。
意外な掘り出し物!

目次:
第1章 脳が作る性格の不思議
第2章 脳を知ることがすべての始まり
第3章 脳と人生
第4章 脳が作り出す可能性
第5章 脳を知れば回避できる
第6章 脳と欲望