お気に入り音楽2016<楽曲・後編> | ブルブルシェンコのブルブリズム

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語彙とノリの引き出しを増やしたいこの頃。

楽曲編の続きです。

 

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10.

 

南壽あさ子「flora」

 

from 『flora』 (2016.9.28)

 

 

南壽あさ子(なすあさこ)は千葉県出身のシンガーソングライター。

南壽さんの存在は以前から存じ上げていて、歌声が素敵な方だと思っていたのですが、昨年初めてライブを観に行ってから本格的に良いなと思うようになりまして。

「flora」のこの上品で軽やかで、かつ力強さのある曲調と、南壽さんの澄んだ歌声が素晴らしくて、よく聴いていました。

リズム隊といいストリングスといい、アレンジも最高です。

 

 

 

9.

 

Czecho No Republic「ゴッホとジョン」

 

from 『DREAMS』 (2016.7.20)

 

(「ゴッホとジョン」は21:28〜)

 

Czecho No Republic(チェコノーリパブリック)は2010年結成の5人組ロックバンド。

チェコはメインボーカルもソングライティングも複数のメンバーが担当していて、様々な色が出せるバンドなのですが。

中でも八木類(G, Syn, Cho)さんの楽曲はどんどん変態的に進化していて、私のツボを押さえて離さないんです。

複雑に上下するメロディーと拍子がコロコロ変わる一筋縄では行かない構成。

でありながらキャッチーさを失わない見事なセンス。

そしてタカハシマイ(Cho, Syn)さんの美しさとどこか牧歌的な雰囲気も併せ持ったボーカルも素晴らしいです。


 

 

8.

 

SHE IS SUMMER「ナイトブルー」

 

from 『ラブリー・フラストレーション EP』 (2016.8.3)

 

SHE IS SUMMER(シーイズサマー)はMICO(ex. ふぇのたす)を中心とするソロプロジェクト。

『ラブリー・フラストレーション EP』がとんでもなく良かったです。

アルバムではないのでアルバムのベストには入れてないのですが、コンセプト、前後の流れ、楽曲のクオリティ、完璧でした。

特に好きだったのが、角舘健悟(Yogee New Waves)さんが作詞を担当した2曲目の「ナイトブルー」。

2サビからの展開が特に好きで、アーバンで格好良いんです。

またMICOさんのボーカルが何と言っても良いし、<思いを抱き消えゆくふたり>の部分の歌い方はもう2億点。最高ですね。

 

 

 

7.

 

KIRINJI「Mr. BOOGIEMAN」

 

from 『ネオ』 (2016.8.3)

 

 

KIRINJI(キリンジ)は堀込高樹(Vo, G)さんを中心とする6人組バンド。

新生KIRINJIは高樹さん以外のメンバーもリードボーカルを担当しているのですが、アルバム『ネオ』の中でも弓木英梨乃(Vo, G)さんがリードボーカルの「Mr. BOOGIEMAN」が好きすぎました。

KIRINJIがアイドル歌謡を作ったら…みたいな可愛らしさがあり、クールな質感もある気持ち良い曲。

アレンジや演奏の素晴らしさはもちろん、何と言っても弓木さんの歌声がとにかくキュートです。

 

 

 

6.

 

lyrical school「RUN and RUN」

 

from 『RUN and RUN』 (2016.4.27)

 

 

lyrical school(リリカルスクール、通称:リリスク)は2010年結成のヒップホップアイドルユニット。

2016年のリリスクは音楽的な面がすごく良かったですね。

特にこのメジャーデビュー曲になった「RUN and RUN」が素晴らしかった。

スマホジャックのMVで話題先行にはなりましたが、一番の良さは曲自体にあります。

メジャーデビューを決めたリリスクにマネージャーの岩渕さん(作詞)が贈った言葉のような歌詞が素晴らしいし、サビの3×3で分けた掛け合いが気持ち良い。

サックス。そしてサックス。

トラックだけでも格好良いし、この小気味良いテンポとライトに聴ける感じが最高です。

 

 

 

5.

 

D.W.ニコルズ「レインボウ」

 

from 『スマイル3』 (2016.4.6)

 

 

D.W.ニコルズ(ディーダブリューニコルズ)は2005年結成の4人組バンド。

わたなべだいすけ(Vo, G)さんの書く詞が私はすごく好きで。

難しい表現を使わずに未来は明るいとポジティヴに歌っているのですが、決して逃避して綺麗事で言うのではなく、色んな事がある人生に正面から向き合って、その上で未来は明るい方が良いだろうという。

辛いときはこの曲を聴いて気持ちを奮い立たせていました。

そして詞はもちろんキャッチーなメロディー、アレンジや演奏も素敵で、この曲のギターフレーズがとにかく好きです。

 

 

 

4.

 

フレンズ「夜にダンス」

 

from 『夜にダンス』 (2016.4.13)

 

 

フレンズは2015年結成の5人組“神泉系”バンド。

フレンズは2016年下半期最大の出会いと言っても過言ではありません。

おかもとえみ(Vo)さんの歌が素晴らしいのと、ひろせひろせ(Key)さんが加わったツインボーカルで掛け合いが気持ち良いというのが惹かれる部分で。

演奏もアレンジもレベルが高くて、メンバーにベース弾きが3人いることもあってか、ベースが超絶格好良いんですよね。

そして曲を聴いていると、この人達はJ-POP大好きなんだろうなぁというのを感じます。

この曲を初めて聴いたとき、久々に「すげえの見つけた!」と感動したのを覚えています。

2月にNegiccoと対バンするということで、私は残念ながら観に行けないのですが、何かが生まれそうな予感がして非常に楽しみです。

 

 

 

3.

 

星野源「恋」

 

from 『恋』 (2016.10.5)

 

 

星野源(ほしのげん)は埼玉県出身のシンガーソングライター・俳優。

2016年を代表する曲と言えばやはりこれでしょう。

私がこの曲を良いと思ったのは流行りの後乗っかりではなく、非常に良くできている曲だから。

イントロの中華風なシンセと二胡からして、J-POP×チャイナ好きな者としてはたまらない。

アルバム『YELLOW DANCER』のモードもありつつ、シーンの中心になり得る力強さも兼ね備えている。

アレンジも演奏も当然素晴らしいし、詞も普遍的な表現をされているのが好きです。

 

 

 

2.

 

KIRINJI「The Great Journey feat. RHYMESTER」

 

from 『ネオ』 (2016.8.3)

 

 

KIRINJIのアルバム『ネオ』の1曲目を飾る、RHYMESTER(ライムスター)とのコラボ曲。

これ、初めて聴いたときはひっくり返りましたね。

「マンシーツ!どこもマンシーツ!」って。

ラブホテル街で空室を探すカップルから人類の進化の話に至るという、壮大なストーリー。

RHYMESTERと高樹さんが想像をはるかに超えてハマっています。

コーラスワークも各プレイヤーの演奏も巧みすぎて、ベースラインなんかもう鬼です。

6分近くある曲ですが、あっという間で長さを感じません。

素晴らしいです。

 

 

 

1.

 

Negicco「矛盾、はじめました。」

 

from 『矛盾、はじめました。』 (2016.3.29)

 

 

2016年一番好きな楽曲は「矛盾、はじめました。」でした。

かっこいい。ホント、かっこいい。

宇多丸さんと同じ表現になってしまうけれども、この曲、何から何まで完璧だと思います。

土岐麻子さんによるインパクト十分のタイトルと同世代の女性が共感する歌詞。

さかいゆうさんによる美しい旋律と展開の格好良さ。

それを最大限に表現するconnieさんとNEGiBANDによる見事なアレンジと上質な演奏。

そして過剰にならず等身大でシンプル、かつ芯があるNegiccoの歌声。

すべてが高次元で格好良い。

何十年経っても色褪せない、素晴らしい楽曲。

こういう曲が正当に評価される世の中であってほしいです。

 

 

 

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お気に入り音楽2016<楽曲・前編>

http://ameblo.jp/buruwo/entry-12236682749.html
お気に入り音楽2016<アルバム編>

http://ameblo.jp/buruwo/entry-12236692703.html