上司・同僚にも恵まれ、
何不自由なく会社勤めをしてきたSさん。
独身時代から続けている趣味の一つが、
お菓子作りでした。
休みになると妻と子供たちを連れ、
評判のパティシエがいる店に行き、
味を覚え、
自分のお菓子作りに活かしていきました。
そのような生活を長年続け、
〈いつか自分の店を持ちたい〉
と思うようになっていました。
ある時、
Sさんの妻が
「あなた、
そんなにやりたいなら思い切ってやってみたら。
人生は一度きりなんだから」
と背中を押してくれたのです。
その後、
紆余曲折を経ながら、
念願のケーキ店をオープンすることができたのです。
ところが最初の月の売り上げは、
目標には及びませんでした。
Sさんは、
少ない収入を妻に手渡しました。
すると妻は子供たちを集め
「あなた、
本当にお疲れ様でした。
いつもありがとう」
と感謝の言葉を言ったのです。
この言葉を聞いたSさんは目頭が熱くなり、
力が湧いてくるのを感じました。
「家族の支えがあっての自分」
と肝に銘じ、
パティシエの腕を磨くSさんです。
人の支えに感謝しましょう!