キャプテン翼が | 日々是好日

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日常で思うことを書きます。

連載を終了したとのことです。


私も昔読んでました。


当時はスポーツ漫画と言えば圧倒的に野球マンガでしたので、キャプテン翼がヒットしたことでサッカーへの興味が増えたことの貢献は限りなく大きい偉業と言えるでしょう。


 MF(ミッドフィルダー)というポジションの名称や背番号10がエースナンバーだということは、当時の日本人はほとんど知らなかったが、このマンガが認知させたと言っても過言ではないでしょう。


そういう感じで、サッカーのイロハをこのマンガで覚えた一般人やサッカー少年は限りなく多かった。


しかし、言葉は悪いが所詮マンガなので、

ヒーローが超絶的な能力を発揮する展開は避けられなかった。

立花兄弟の曲芸プレー以外は、非現実感は最小限に抑えられたが、

個人技やコンビプレーが中心と言うかほとんどがそれのサッカーマンガでした。

最近のキャプテン翼は知らないので、戦術面の表現があるのか無いのか知りませんが、初期は戦術面や守備面の表現は最小限以下であったと思います。


日本のサッカー少年は、リフティングを上手に出来ることをマストに考えている印象があります。

サッカーやってたと聞けば、

じゃあと言ってリフティングさせてみたりと。


他にも子どものクセにこまっしゃくれたフェイントとか、小器用なフリーキックを決めるのもサッカー少年あるあるです。


そんな感じで、日本のサッカー少年の足元技術は格段に進歩して、下手したら、本場ヨーロッパや南米のサッカー少年よりもテクニシャンかもしれません。


昨今の日本のプロ野球のピッチャーはコントロールの良さを中心に完成度が高いとMLBのスカウトが高い評価をしますが、

 日本サッカーと同様に小手先の完成度上昇に、スポーツ漫画が一役買っていると思いたくなります。


ところで先日、サッカーのアジアカップがあり、日本代表は優勝候補最右翼との前評判を裏切りベスト8止まりでした。

大会前にヨーロッパ強豪国相手のテストマッチで勝ちまくっていて、そのために史上最強などと言われていたが、中東チームのサッカーにかみ合いが悪かったらしく?呆気ない結果となりました。

試合中に選手がベンチに

どうすんだ?

なんかアドバイスしてくれ!と

困ってしまったと言われていました。


そんな冴えない試合になってしまった要因として、

日本代表は、

試合中の自己修正能力に欠けるだの、

哲学が無いだの、

監督がプランを落とし込んで無いだの、

要するに、戦術面で負けたと総括されたみたいですね?


かつて日本代表は、アジアでももちろん世界でも、チャレンジャーであった。

守って耐えて少ないチャンスで一撃

これが基本戦略で、

選手も監督もこの思想をベースに、困ろうが迷おうが、立ち返り自分を取り戻すことが出来得たと言われていた。

最近強くなって、

選手が何とかするんじゃないか、

みんなヨーロッパのクラブで活躍しているんだし、

と慢心して

戦略を詰めていなかった?

監督が強豪国の戦い方を未修だった?

と疑いの目を向けられているようです。


代表選手は、どうするこうするは知っているでしょう。所属のクラブではそういう様々な対応は出来ているはずです。


しかし日本代表になると、

守ってカウンターを昔にはやったけども、

外国人監督が強制する戦術をやった経験だけで、臨機応変に自分らでやれよ!というシチュエーションは与えられていなかった。

だから、プランは持ってても、自分勝手にやって良いのか?の判断に迷い、出来ずに負けたということか?


スポーツ漫画では、サッカーの試合中の

細かなQ&Aを描かない。

サッカー少年団も詳しいシチュエーションの対応訓練はしているのだろうか?

ボールは友達!が旗印なので。


ヨーロッパでは、サッカー少年にはまず、徹底的にポジションニングを個人レベルチームレベルで教育するらしい。

様々なシチュエーション毎に反復練習するらしい。

それから個人技の修得らしい。


だから、ヨーロッパのサッカー少年は、いきなりボールに集らない。

ボールが来そうな位置にまず行くらしい。

それは、チャンスの時もピンチの時も。

攻撃的な相手の試合でも守備的な相手の試合でも、試合の途中でも。


監督が言わなくても、体がチームレベルでそう動くらしい。


その上で、特別なオプションがある時は監督が合図をすると、サッと動ける。


これ☝が日本代表というより、日本のサッカープレーヤーに不足していることで、

大人である日本代表でもたついてる場合ではないことなのだ。


キャプテン翼のファンは、海外のプロ選手にも多いと聞く。

本当のところ、どういう目で見てたのか?気になる。

日本はサッカー後進国と言われていたが、その国のユース世代がリアルな日本代表のWカップでの活躍以前に世界で大活躍するという荒唐無稽なストーリーだ。海外選手も描かれているが、あくまで日本代表がジャイアントキリングを続ける展開だ。

あり得ないが技とかが面白い!ということで流行ったんじゃないのか?とか質の良いサッカーマンガがそれしか無かったから?と

うがってしまう。


 キャプテン翼は、日本でサッカーに市民権を確立に貢献したことは間違いないが、

競技の本質部分のインプットを誤った点もあるとは言えないか?

今さらの責任重大さをなすりつけるつもりはないが、マンガの影響力は大きいと言いたい。


私は、キャプテン翼は、キャラのガタイが異常にパンプアップされた頃から離れました。


だって日本人はああいう体型にはならないし、あれを目指したら日本人の長所が相殺されると思ったからだ。