駅員か警察か、制服を着たおばさんが険しい表情でこちらの改札へ向かってくる。
何かあったのだろうか。
制服のおばさんは、私のならんでいる改札の前で仁王立ちになり、X線の装置指しながら、
並んでいる私達に向かって、怒鳴り始めた。
「麻薬(大麻)・・・?」私はとっさにそう思った。
ただ立ちすくむ私達にいらだち、おばさんの怒りはおさまらない。
装置を通過中の荷物がやはり問題のようだ。
どうやら、今、通過中の荷物は私のすぐ前の女の子のものと私の荷物だけらしい。
まさか自分の物がひっかかったはずもなく、
「こんな小さな女の子が、かわいそうに・・・」と感傷にふけっていると、
女の子が私を怪訝な顔で見上げた。
「えっ!?」
気づくと、制服のおばさんは私を指差し、こっちへ来いと激しく手招きしている。
「何で!?・・・俺?」
おばさんは大きくうなずいた。
「まさか・・・?」
何もまずいものは入れていない。
必死のゼスチャーで応えるが、どうやら分かってくれないようだ。
それどころか、おばさんの怒りは頂点に達しようとしている。
知らぬ間に麻薬でも入れられたのだろうか?余計な想像が頭をよぎる。
続く・・・