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常勝将軍です。
今回のお話は、「過ぎた欲は身を滅ぼす」です。
生きていると、欲は尽きないものですね。
でもそれが度を過ぎるといろいろと面倒なこと
が起こってきます。
欲が過ぎるとそこにスキができて、魔が入っ
てくることがあるようです。
悪魔は、二言目には「殺してやる」とか「破滅
させてやる」とか言うそうです。
あなたはそんなこと口走ったことありますか。
いかがでしょうか。
怖・いい話 「過ぎた欲は身を滅ぼす」の巻
出世のことしか考えてない足御知哉(たるお
ともや)は人事異動で同期の山田が課長にな
ったことを知る。
足御知哉(たるお ともや)は山田と出世競
争に敗れたと思い毎日もんもんと過ごしてい
た。
いつものように居酒屋でやけ酒を飲んで帰る
途中自分に何か覆いかぶさってくるような感
じを受けた。
登場人物
足御知哉(たるお ともや)
案内 美智雄(あんない みちお)
それから一ヶ月・・・・
部長「山田課長どういうことだ」
山田課長「部長、何でしょうか」
部長「なんでしょうかじゃないぞ」
「君は、市の産業廃棄物の担当者に賄賂を
要求したそうじゃないか」
山田課長「そ、そんなことしてませんよ」
部長「市側から抗議が来ているぞ」
「ちゃんと証拠も上がっているそうじゃないか」
山田課長「ぬれぎぬです」
足御知哉(たるお ともや)「クックック・・・」
「山田の奴め、これでおまえも最後だな」
「やはり俺が課長にふさわしいんだよ・・・・」
「今日は気分がいい、祝杯でもあげて帰るか」
いらっしゃ~い!
足御知哉(たるお ともや)「大将、生ビール!」
案内 美智雄(あんない みちお)「アレ
ッ!足御じゃないか?」
足御知哉(たるお ともや)「ウン・・」
「案内か?」
「久しぶりだな~」
案内 美智雄「1ケ月前に転勤で戻ったんだよ」
「だいぶん痩せたな」
「ダイエットでもしてるのか?」
足御知哉(たるお ともや)「最近あんまり
食欲がなくてさ」
案内 美智雄「おまえちょっと人相悪くなっ
た気がするけど」
足御知哉(たるお ともや)「ハハハ、おま
えに言われたくないぜ」
案内 美智雄「ところで仕事のほうは順調な
のか?」
足御知哉(たるお ともや)「もうすぐ課長
になるはずだよ」
案内 美智雄「やったな、凄いな」
「俺たちのクラスで一番出世が早いな」
足御知哉(たるお ともや)「いや~今の上
司が仕事でドジ踏んだから」
「俺に順番が回ってきただけさ」
案内 美智雄「オットもうこんな時間か」
「また連絡してくれ」
「いま実家で暮らしてるから」
「じゃあな!」
足御知哉(たるお ともや)「うい~ス!」
「相変わらず陽気なやつだな」
「あれ!あいつ本忘れてるぜ」
「チャレンジ・オブ・マインド」
「なんか難しそうな本読んでるな」
「明日あいつの家に持ってってやろう」
**深夜**
「ふあ~ッ」
「夜中にトイレに行くのも久しぶりだな」
「今日はちょっと飲みすぎたかな」
「ウ~ン」
「チャレンジ・・・か」
パラパラパラ
「人生最大の幸福を得るためには、足ること
を知ることがだいじ」
「自己顕示欲が大きくなると奪う愛にな
る・・・」
「う、う~頭痛い」
「二日酔いか・・・」
謎の声「ウウウウウ・・・・・」
「読むのをやめろ・・・」
「く、苦しい」
足御知哉(たるお ともや)「誰だ!」
謎の声「人生限られたものだけが出世できる
のだ」
「あいつを蹴落とさなければおまえは出世で
きない」
「人生はしょせんパイの取り合いなのだ」
「奪うのだ・・・」
「今度またこんな本を読んだら・・・」
「お前を殺してやる・・・」
「破滅の人生を送らせてやる・・・」
足御知哉(たるお ともや)「ア、頭が割れ
るようだ・・・」
**次の朝**
ピンポ~ン、ピンポ~ン
案内 美智雄「はい~」
「おお、誰かと思ったら足御じゃないか」
「どうした」
足御知哉(たるお ともや)「本持ってきて
やったぜ」
案内 美智雄「あっいけね~忘れてたよ」
「ありがとう」
「足御だいじょうぶか」
「今のお前の顔に角をつけたらまるで悪魔み
たいだぜ」
足御知哉(たるお ともや)「お前を殺して
やる・・・」
「課長の椅子は俺のものだ」
「だれにも渡さないぞ・・・」
案内 美智雄「おいどうした、なにするんだ」
足御知哉(たるお ともや)「アアアア、頭
が・・・」
案内 美智雄「足御、足御・・」
「母さん足御が倒れた」
「救急車呼んで!」
ピーポーピーポー
医者「多分ストレスがたまっているところに
大量の飲酒をしたためだと思います」
「今日一日寝ていればだいじょうぶでしょう」
案内 美智雄「ありがとうございました」
足御知哉(たるお ともや)「ウウウウ・・」
「か、課長の椅子は・・・」
案内 美智雄「また同じうわごとを言ってるよ」
足御知哉(たるお ともや)「う~ン」
案内 美智雄「オッ、気がついたか」
足御知哉(たるお ともや)「ここは?」
案内 美智雄「おまえ俺んちで倒れたから
病院へ連れて来たんだよ」
足御知哉(たるお ともや)「ああ、すまんな」
「おれ変なこといってなかったか」
案内 美智雄「言い過ぎだよ」
「課長の椅子がどうだとか」
「殺してやるとか」
「まるで悪魔のようだったぜ」
「この本のお前にやるから、今日一日ゆっく
り読みな」
「とりあえず今日は俺帰るから」
「じゃあな」
足御知哉(たるお ともや)「すまんな世話
になりっぱなしで」
「ああなんか体がだるいな」
「ちょっと読んでみるか」
「この本に書いてあったけど、俺って足るこ
と知らなかったのかな」
「自己顕示欲の裏には、劣等感があると書い
てあったな」
「劣等感の本質は、与えられていないという
気持ちがあるらしい」
「そうかもしれないな」
謎の声「ウウウウウウ・・・」
「その本を読むのはよせと言っただろう」
足御知哉(たるお ともや)「誰だ!」
謎の声「おまえを破滅させてやる」
足御知哉(たるお ともや)「何言ってやが
る・・・」
「この本でも食らえッ!」
バサッ
謎の声「ウオ~」
「こっちへ来るのだ」
「窓はあいているぞ」
「そら飛び出せ」
「むフフフフ」
足御知哉(たるお ともや)「うわ~」
「ダ、だれか・・・」
バタッ ゴツン
足御知哉(たるお ともや)「いて~~~」
看護婦「足御さん足御さん」
足御知哉(たるお ともや)「ア、看護婦さん」
看護婦「何やってるんですか」
「どうしたんですか」
「あら、もしかしてこの本につまづいたんですか」
足御知哉(たるお ともや)「えっ!」
**翌日**
ルルルルル ルルルルル
足御知哉(たるお ともや)「もしもし、案内」
「俺だ!足御だ」
案内 美智雄「おお、どうだ体の具合は」
足御知哉(たるお ともや)「おまえが帰っ
ていろいろあったけど今日退院するよ」
案内 美智雄「いろいろあったってどういう
ことだ」
足御知哉(たるお ともや)「おまえにもら
った本に助けられたんだよ」
案内 美智雄「意味わかんね~」
足御知哉(たるお ともや)「近いうちに又
話するよ」
「それじゃ~な」
「足ることを知るか・・・」
「人生は一冊の問題集」
「そういえば俺の名前、読み方によっては」
「足ることを知ると読めなくもないな」
「偶然なのかな」
謎の人物「ケッ、うまくとりついたと思った
が余計な邪魔が入りゃがった」
「結構あの本光が強かったのでちょっとひる
んでしまったな」
「足ることを知る、感謝だと」
「ヘドが出るぜ」
「もっとも俺様の体は、ヘドでできているよ
うなもんだからシャーネーけど」
「さ~て次の獲物でも探すとするか」
「欲の突っ張っている奴は、ごまんといるか
らな」
「ウフフフフフ・・・」
人間は、この地上に生きている以上欲望とい
うものをなくすことはできません。
大事なのはその欲望をいかにコントロールす
るかということでしょう。
欲望をコントロールするためには、やはり
「足ることを知る」ことがだいじになってきます。
そして、「足ることを知る」ということは適
正な発展を目指すということだと思います。
目標は高く掲げてもいいのですが、自分の努
力精進した以上の成果を求める所に問題が生
まれてくるようです。
最後までお読みくださってありがとうございました。