小豆島 | ギリゼのブログ

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主に映画やゲーム、食事に関する内容です。もしそれでも宜しければご愛読宜しくお願いします。

 

 小豆島といえば『八日目の蝉』に登場した赤子の誘拐犯が潜伏していた場所だ。普段邦画をあまり見ない私の記憶に残っていた。

 他にも『うどんの国の金色毛鞠』や『からかい上手の高木さん』へ登場している。数年前から何度も行きたいと思っていた土地だ。

 特産品はオリーブと素麺だ。県民が夏に食べている素麺のうち大半を恐らく小豆島産素麺で占めるだろう。

 小さい頃はよく小豆島の近くにある女木島や直島へ行きモアイ像と写真を撮ったり魚釣りなどした。

 岡山を舞台にした『桃太郎』の代名詞となっている鬼ヶ島は女木島がモデルのようだ。

 朝の9時10分発高速艇で念願の小豆島へ向かった。生憎と天候が崩れつつある曇り空に心も少し重くなる。

 土庄港へ到着してからは観光の”アシ”となる自転車をレンタルした。盗難品のような杜撰な姿に先行きが不安だ。

 軽く漕いだだけで右ペダルが割れてしまい蛇行運転しなければ進めなくなった。次から自前の自転車を用意する。

 まず初めに行く場所はエンジェルロードという有名な浜辺だ。引き潮の際に離れ小島へ歩いていける。

 スマートフォンのマップを見て確認しながら進むも方向音痴のせいで結局近くの警察署に行き教えて貰った。

 まるで昭和の街並みを再現したジオラマの世界へ入ったような土地だ。私が住んでいる場所も似たり寄ったりだろう。

 途中で見つけた自動販売機で初めて見るクリームソーダーを買い少し遅めの昼食にした。

 都会のような喧騒がなく、のんびりと自転車を漕げるこの場所はとても落ち着く。久しぶりに中学時代へ戻ったような気分だ。

 来た道を戻りようやくエンジェルロードへ到着した。観光客は当然のようにおらずどこか不気味さが潜んでいる。

 ダークウェブに出てくる意味不明な文字や絵の羅列と違った静の恐怖を感じた。

 偶然入口の掲示板へ貼られていた『妖怪博物館』に惹かれ急遽予定を変更する。やはり芸術と私はあまり相性が良くない。

 『からかい上手の高木さん』の聖地となっている鹿島神宮はやや距離があった。途中で本格的な雨に降られながらも漕いだ。

 アニメの町おこしで成功している例は極めて珍しいが飾られた絵馬の数を見るに成功している。

 小豆島の住人でない私もこの成功はとても嬉しい。これからもずっと小豆島の象徴になって欲しいと神社へ祈願する。

 予想より小豆島が広いせいかやはりまだ物足りない。泊りがけで小豆島観光していいと思うほど気に入ってしまった。

 新たな目標を見つめ私は土庄港付近へ戻る。