人を見ていた

 

踊る人をただただ見ていた

 

大きな大きなバツ印の中

 

黒く長々としたそれが

 

神様とでもいうのだろうか

 

人々は踊っていた

 

怒りながら悲しみながら守りながら

 

厚い厚い信仰心の元

 

必死になって踊っていた

 

しばらくすると新しい神がきたらしい

 

みんなが違うテンポで踊りだす

 

今まで観客だった人達も

 

通りすがりの人達も

 

全部知っているかのように

 

自信満々に踊りだしていた

 

踊りながら踊る人々を馬鹿にする人もいた

 

呆れながら鼻で笑いながら踊る人もいた

 

楽しそうに

 

それはもう心から楽しそうに

 

品性の欠片もない煽り踊り

 

神を理解していると

 

神は間違っていると

 

神は正しくあいつは最低だと

 

神は適当でそいつは敵だと

 

後に出てくる神ほど有利のように見えた

 

戦場だった

 

神を信じ何もない場所で必死に殺しあっていた

 

 

 

そこは大きな大きな箱の中

 

青い鳥が去った後に残された

 

巨大な文字が鎮座する

 

 

 

僕は何も言わない

 

神を信じていないから

 

神がなんだっていいから

 

神を信じて

 

誰かを罰して守って

 

何になるというのだろう

 

踊る阿呆にすらも興味はなかった

一つ一つの質問は


自分を無理矢理こじ開ける


存在すらしないものを


心から抉り出そうとしてくる


痛くて虚しくて悲しくて


息苦しくなる


僕は今首を絞められている




ただ歩いてきただけなのに


社会は僕に失望する


やりたいことなりたいもの


そんなのどこにもなくて


偉くなりたいとか野望もなくて


ならお前はどうなりたいんだ、と


ため息まじりに責められた


いたたまれなくて


ごめんなさいと謝る


もう一つおまけにため息


わからない


もうなにもわかんないよ



何者にもなりたくないのだから


何者でもないままでいさせてよ


存在証明なんてしたいヤツだけがやればいい


なんとなく生きて嫌になったら終わり


一年も記憶に残らない


僕はそんな夢でいい


光なんて浴びたく無いから


とわに影でいさせてよ


承認欲求って泣いてるヤツだけが目立てばいい


流した血で汚れた歪んだ詩を書く


誰の心にも刺さらない


僕はただの叫びでいい




もしそれが許されないなら


はやく誰か僕を終わらせて


この先の長い歩みを止めてくれるのなら


僕は笑顔で感謝を口にしよう

2:00 A.M.

 

自分ってどんなだっけ

 

これが好きなのが自分だっけ

 

あれが好きなのが自分だっけ

 

この考えで世界を見ていたっけ

 

それともこの考え今はしていないのかな

 

 

 

あれ、あれ、、

 

 

 

どんな人間を自分と定義していたのか

 

これは自分?あれは自分じゃない?

 

「そんなことを考えなくてもあなたはあなたらしくあればいい そのままのあなたでいい」

 

耳元の歌は無責任なことを言ってくれる

 

なら教えてくれ

 

その「あなた」はどんな人物なのか

 

「あなた」だと思って生きていくから

 

 

可能性のあるピースをかき集めて

 

自分の影絵にはめていくけど

 

忘れていた自分を思い出して

 

ますます正解が分からなくなる

 

自分の嫌なところだけは

 

綺麗にはまっていき

 

夜中唐突にはじまった自分探しジグソーパズルは

 

自己嫌悪の渦に飲み込まれていった

伝えたい大切な言葉がある

 

吐き出したい濁った言葉がある

 

ひとりこぼれる空っぽな言葉がある

 

誰かからもらった暖かい言葉がある

 

泣きたくなった痛い言葉がある

 

最期に聴きたいあなたの言葉がある

 


 

この世界は情報が多すぎて

 

言葉だけでは全て言えない

 

言葉程度では飾りきれない

 

でも言葉は何より届くと信じてるから

 

今日も言葉を考える

 

自分と世界を整理する

 

私とあなたを結びつける

 

 

今年はどんな一年だっただろう

 

色々あったような無かったような

 

私は散々自分のために言葉を綴ってきたけれど

 

うまく言えなくてもいい

 

最後まで届かなくてもいい

 

時には代わりに涙がでてもいい

 

想いを言葉にしようとして

 

遠くに見えた芽が大事だから

 

喜びも苦しみも混ぜて煮込んで

 

今の自分から絞り出した言葉を

 

信じてる

言葉をまちがえたかな

 

そこまで傷つけたかな

 

信用してた

 

信用して話したことだった

 

ナイフでうっすらと切ってしまった

 

その瞬間は他人の一番の秘密を

 

曝すのに足るほどの痛みだったのかな

 

弁明の謝罪の余地すらもなかったんだ

 

募らせた信頼が崩れていく

 

わかってる

 

自分にも非はある

 

非はあるけど

 

そんなことを考えられる余裕もない

 

愚かにもまたすぐ信じてしまうのかもしれない

 

それでも

 

この傷は印をつけて覚えておかないと

 

所詮は他人は他人だと

 

苦し紛れに自分を納得させて

 

かさぶたにしても

 

喉から息すら漏れない痛みは

 

消せない

いつのまにか

 

記憶は光となって消えていた

 

飛び立っていったのなら

 

自ら手放したのなら

 

許せたのだろうか

 

流していない涙の跡が心に残る

 

目は赤く腫れ暗くなっていく

 

次第に視界に写るものが全てとなり

 

瞬間の感情のみが木魂する

 

光を失い感情を失い言葉を失い

 

それでも私なのだろうか

 

求めるものなどとうに忘れたが

 

どうか光を失わない方法を誰か教えて

 

どうかどうか私でいさせて

今日 世界が降ってきた

 

新しい世界が降ってきた

 

知っていたようで初めての世界

 

少し眩しく思わず目をそらす

 

それでも世界は降ってきた

 

心地いい風が頭をなでる

 

懐かしい香りがする

 

いつだろう

 

生きていた世界かもしれない

 

夢で出会った世界かもしれない

 

今触れたら思い出を汚さないだろうか

 

意味のない悲しい真実を見つけて

 

黒く塗りつぶしてしまわないだろうか

 

あの頃から臆病になってしまった自分は

 

その世界を覗く資格があるだろうか

 

勇気を出して踏み入れた世界に

 

絶望して船を降りた自分は

 

今さらどんな希望を持つのか

 

それでも世界は降ってきた

 

優しい世界の音が近づく

 

あたたかい手をつかんでしまったら

 

自分はどうなってしまうのだろう

 

何を否定して何を受け入れて

 

何を求めるのが正しいのか

 

ねぇ、今の僕は間違っていますか。

 

その手をとる権利はあるのでしょうか。

 

誰に謝ったら普通に生きられますか。

 

動けない僕に世界はまっすぐ降ってきた

歩く 歩く


目を開けて前を向いて


歩く 歩く


時々よそ見をして鳥を見上げて


歩く 歩く


歌を口ずさんで少し速くなって


歩く 歩く


ちょっとスキップしてたまにジャンプして


歩く 歩く


雨に打たれて傘をさして


歩く 歩く


陽に照らされて傘を閉じて


歩く 歩く


風に吹かれて前に屈んで


歩く 歩く


誰かとすれ違って軽く会釈をして


歩く 歩く


犬を愛でて花を愛でて


歩く 歩く


歩いて歩いて


歩きて歩きて


歩いてて歩いてて


歩ていて歩ていて


アルデンテアルデンテ


あるて


あるい…?


そろそろ休憩にしようかな


座って伸びをして空を見た


いっぱいに広がる青と白


あと木と建物と電線と


なんだか心が弾み出す


そしたら体も疼きだして


また一歩ずつ繰り返す


幾重にも重なって

囲まれた

透明な壁の中

手を伸ばしても君に届かない

 

 

 

本当にそうなのかな…

 

 

 

いつ壁ができたの

誰が作ったの

何のためにあるの

 

岩にせき止められていた疑問

 

流れ出した水たちは一筋の川となって

 

小さな池に行きついた

 

私は私を見つめてる

 

深く深く潜ってく

 

壁に囲まれた石像が膝を抱えて座ってた

 

触れた水底はドクドクと脈打っている

 

 

 

ずっと壁はあった

 

厚くなって気づいただけ

自分が作ったものに他ならない

人と深く関わって傷つくのが怖かった

 

君に手を伸ばす勇気さえ最初から無かったんだ

 

 

 

そう、そうだった

 

弱虫な私は君さえも怖い

 

ひとりぼっちで目を見開いて

 

何も見ていないフリをしていたの

 

乾きすぎて盲いた目

 

無駄となった意識は音もたてず落ちた

 

 

 

鎮座した石像

 

一緒に息をしたいけど動かない

 

今の自分が死んでしまわないように

 

急いで水面をめざした

どこか遠い場所に

 

自分の弱いところに苦しむ人がいたらしい。

 

他人が感謝されている姿を見て

 

その人は思った。

 

「自分にはあれができない」

 

すぐ誰かを好きになるくせに

 

人を傷つけたくなくて

 

近づけずにいた。

 

…

 

ずっと抱いていたモヤモヤの正体

 

大衆に放たれていく感謝の言葉

 

その大衆に自分は含まれない

 

含まれてはいけない

 

「君は何かできたか?」

 

何度も自分に問いかけてきた

 

大衆の一部として認めたくて

 

感謝される全うな人になりたくて

 

…

 

自分の弱さをわかってほしかった

 

わかったうえで愛してほしかった

 

それでも自分は弱かった。

 

弱さが相手に届く前に

 

嫌われてしまうかもしれないその前に

 

言葉を埋めてしまった

 

…

 

全て受け入れて

 

諦めて

 

傍観者であることに

 

幸せを感じられたなら

 

それはどれほど楽だろうか

 

…

 

心はいばらを転がってく

 

寝ても覚めても

 

現実でも非現実でも

 

怪我をしながら

 

裂けそうになりながら

 

黒く濁ったものを吐きそうになりながら

 

良い人の皮だけは後生大事にして

 

引きつった笑顔を浮かべて

 

愛を謳い

 

愛を求める

 

…

 

…