部下がだらしない、責任感がない、自分で考えて動かない。。。と嘆く管理職が後を絶ちません。

現場での悩みは尽きないものですね。

 

「第5回上場企業の課長に関する実態調査」によると、

 

部下の業務遂行における課題の上位3つは以下の通り。

 

 

第一位

報・連・相が不十分である

 

第二位

仕事の優先順位をつけられない

 

第三位

PDCAが回せていない

 

 

さて、この三つですが、僕は管理職に問いたい。

 

報連相は来るまで待つものではなく、取りに行くもの。

あなたは、部下に「あの進捗どう?」「○○で困っていることとかある?」など、自ら報連相を取りに行っているでしょうか?

報連相を待っているのであれば、あなたの自主性がないだけで、責任を部下に押し付けているだけです。

 

仕事の優先順位というものは、経験から形成されるものと、知識から形成されるものの二通りあります。

さて、あなたは優先順位のつけ方を部下に教えたことがあるだろうか。部下の行動に対して、優先順位を認識させるフィードバックをしているだろうか。教えなければわからない。わからないことをやれというのはただのパワハラであると言ってお行きたい。

 

PDCAが回っていないと簡単にいうけれど、あなたはどれだけ自分でPDCAを回しているのだろうか。そして管理職はPDCAを円滑に回してあげる支援やサポートするのが責務です。部下が回していないのではなく、部下が回せるように指導をしていないだけではないでしょうか。

 

 

今日はお叱り系になりましたが、チーム成果はすべて管理職の責任です。その責任の所在を見誤ると、良い人材がいないという非建設的な嘆きに終始します。使えないのは部下ではなく管理職の脳みそ。

 

変えるべきは部下ではなく、管理職の意識と行動です。

 

浅井隆志

 

売上とは顧客の感謝の総和。そしてその原因は気合と根性!と言いたいところですが、真面目に話します。

 

 

売上の要因

売上=客単価(商品単価×買上点数)×来店客数(顧客数×来店数)

 

それぞれを上げることによって、売り上げをあげることができます。

 

・商品単価

付加価値を追加して、または質を高めて単価を上げることはできないか。グレードアップをお勧めできないか。

例えばマクドナルドでセットを頼んだお客様に、追加30円でLLセットを提案するようなこと。

 

・買上点数

より多くの品物やサービスを買っていただけないか。関連商品をお勧めできないか。

例えばマクドナルドでハンバーガーを頼んだお客様に「ご一緒にポトテはいかがですか?」と提案するようなこと。

 

・顧客数

新規顧客を集客するために、広告宣伝、紹介、SNSの活用ができないか。店舗なら人通りの多い立地などの検討。

 

・来店数

いわゆるリピート率です。中毒になるほどの心地よさ、質の高さが出せれば最高ですね。

他にはポイントカード、会員制での囲い込みなども考えられます。

 

一昔前にFREEという本が売れました。無料というエサで新規顧客を獲得し、その後の購買によって利益をだすという考え方です。

 

無料で使えるアプリ。アップグレードするなら有償。もしくはアプリ内課金ありのゲーム。当然DLは無料です。

ゲーム機本体の価格を安くして、ソフトで儲ける。プリンターの価格を安くして、インクで儲けるという手法は今や一般的となりました。

 

しかし、価格を下げても対して新規顧客が増えなければ、ただの利益の圧縮になってしまうので注意が必要です。

 

 

だいたいのビジネスでは新規顧客の獲得に一番コストが掛かります。

 

現状のビジネスで売上を上げるには、1.いかにリピートをしていただくか。2.いかにアップグレード、関連商材を購入いただくか。この2点から攻めることをお勧めします。

 

そしてこの2点を高めるのに欠かせないのが、顧客の満足度です。

 

どんなに魅力的に誘致をすることができてもリピートしなければ大きな収益にはつながりません。穴の開いたバケツで水をくむのは非効率です。まずは、徹底した顧客満足を高める試み。これが売上UPの本質です。

 

ご参考ください。

 

浅井隆志

 

労働生産性をあげるためには、無駄やムラを無くすというのが一般的でしょう。

どのような観点で無くせばよいのか、4つのポイントをご紹介します。

 

ECRSの原則

1.E(Eliminate)排除:なくせないか

2.C(Combine)結合:一緒にできないか

3.R(Rearrange)交換:順序の変更はできないか

4.S(Simplify)簡素化:簡素化、単純化できないか


1.排除(Eliminate)
無駄なもの、目的に沿わないもの、効果の薄いものを止める。慣習化、形骸化された会議がまさにそうでしょう。企業にとって情報共有は生命線とも言えますが、ただの進捗共有のような営業会議は何も生み出しません。管理職が部下に圧力をかけて、部下はただただ下を向いて頷くような会議は排除の対象です。

セールスの学校では会議中に数字等の共有はしていません。共有事項は体験や経験から得られた知見のみとしています。また、過剰なサービスを廃止し、本質的なサービスに注力したことにより、生産性もあがり顧客満足度も上がりました。

 

「削れることはないか?辞められることはないか?」リーダーは始める、続ける、止めるの三つの役割があります。


2.結合(Combine)
業務の処理は一人の人間がまとめて行ったほうが効率が良いことがしばしばあります。いわゆる分業による効率化です。

営業が企業様へ見積もり、請求書を各自作成している。その各自していたことを一人に集約することにより効率化が図れます。

サービスの展開でもこの考え方を用いることができます。セールスの学校では若手向け教育研修で全11回コースと2回コースがありました。別々のものでしたが、全11回コースに統一。2回コース希望の企業様には、全11回の最初の2回をご受講いただく形にいたしました。これにより会場費、講師費などの削減ができました。

 

「役割分担、適材適所、重複サービスの見直し」

 


3交換(.Rearrange)
ABCをCBAにすることで効率化が図れないかという考え方です。一般的な業務においてこの考え方をあてはめるのはなかなか難しいのではないでしょうか。

見逃しがちなのがホウレンソウの順番です。一般的には業務を終了して完了報告をします。その際に上司からフィードバックがあるでしょう。僕がおすすめしているのは、宣言→業務→完了報告です。宣言することによって、事前に行動へのFBを得られ、無駄をなくすことができます。また遂行上の注意点などを与えることによる教育効果も見込めます。

 

「最後にやっていたことを最初にできないか」


4.簡素化(Simplify)

これが一番簡単で手を付けやすいところです。システムを導入する。共有サーバーのフォルダ名を整理する。ペーパーで提出していたものをPDFにする。メールをアプリ(LINE)にするなどなど、多数考えられます。

 

「過去に捕われず、新しいツールをどんどん導入できないか」

 

 

ECRSの原則は、1から順にその効果が大きいと考えます。ですので、アプローチする場合は1から順番にとなるでしょう。

 

ご参考ください。

 

浅井隆志