監督・出演 ベン・アフレック
脚本 アレックス・コンヴェリー
撮影 ロバート・リチャードソン
編集 ウィリアム・ゴールデンバーグ
出演 マット・デイモン、ジェイソン・ベイトマン、マーロン・ウェイアンズ、
クリス・メッシーナ、クリス・タッカー、ヴィオラ・デイヴィス
2003年度 製作国 アメリカ 上映時間 1時間52分
選手が企業の象徴となるのではなく、選手個人を靴として具現化する。
唯の靴も、誰かが履けば意味が生まれる。
ディストピア小説「1984」の通りに、スポーツ用品メーカーNIKE(ナイキ)に
とって1984年は収益が落ちた厳しい年で、特にバスケットシューズのシェアは、
コンバースの54%、アディダスの29%に比べて17%と、バスケットボール部門の
廃止も検討されていた。
現状を打破するためには、顔になる選手を探さなくてはならい。
そこで白羽の矢を立てたのが、シカゴブルスに全体3位で指名された
マイケル・ジョーダンだったが、他社も関心を示していて、
何より問題だったのは、マイケル・ジョーダンはアディダスのファンだった…
ナイキの企業理念である「プロセスより結果がすべて ルールに逆らえ。」
「正しい行いは自ずから利益を生む」を実践するかの如く、
マイケル・ジョーダンが母親に依存している事を知ると、
交渉代理人を通さずに、ルールを無視して直接母親に会いに行ったり、
シューズの色が規定で51%以上が白でなくてはならないのに、
規定違反に課せられる1試合5000ドルの罰金覚悟で赤を増やしたシューズに
デザインする等正にナイキのスローガンjust do it.(やればいい)と
リスク覚悟で挑戦し、最終的にマイケル・ジョーダンとの契約に漕ぎ着けて、
世界的な人気商品エア・ジョーダンが誕生するまでの秘話が描かれています。
落ちこぼれバスケット部門のサクセスストーリーと同時に、
ナイキのプロモーション映画としての側面が強く、
限定商品をブランド化するための品薄商法や、それに伴う強奪事件、
女子従業員から男女差別企業と訴訟を起こされる等ネガティブな側面は、
一切描かれていません。
因みに、just do it.の由来は、死刑囚が処刑される時に発した最期の言葉だそうです。