監督・脚本 S・S・ラージャマウリ
脚本 サーイ・マーダヴ・ブッラー
原案 K・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード
音楽 M・M・キーラヴァーニ
撮影 K・K・センティル・クマール
編集 A・スリーカル・プラサード
出演 N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア、ラーム・チャラン、アジャイ・デーヴガン
アーリヤー・バット、シュリヤ・サラン、
2022年度 製作国 インド 上映時間 3時間2分
1920年から30年代に掛けて、イギリスの植民地支配に対する抵抗運動を
指揮したインドの革命家ラージュとビームを神格化した勧善懲悪物の御伽噺で、
史実を無視した国威発揚映画か究極のエンターテインメント映画かで
賛否が分かれる作品ですが、監督もフィクションと強調しているように、
3時間出し惜しみなく繰り出される非現実的なアクションシーンが、
閉塞感ある日常の憂さを晴らしてくれます。
最後は日本の任侠映画のように、予定調和のクライマックスが用意されて留飲を
下げてくれますが、様式美で見せる任侠映画と違って、ボリウッド映画ならではの、
おもちゃ箱をひっくり返したような脂ぎったエネルギッシュさが私には食傷気味で、
“ナートゥダンス”を踊りだしくなるほどの至福感には満たされませんでした。