プロミシング・ヤング・ウーマン(エメラルド・フォレル監督作品) | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう

監督・製作・脚本 エメラルド・フォレル

撮影 ベンジャミンクラカン

音楽 アンソニー・ウィルス

編集 フレデリック・トラヴァル

出演 キャリー・マリガン、ボー・バーナム、アリソン・ブリー

2020年度 製作国 アメリカ 上映時間 1時間53分

 

アメリカサッカー連盟と女子代表が提起した、男女の報酬格差を無くす訴訟は、

女子代表チームに2400万ドルを支払うことで和解しましたが、国連のジェンダー調査で

明らかになったように、アメリカに限らず、世界中で女性に対する差別は大きな問題と

なっています。

近年、女性視点でジェンダーギャップを題材にした作品が数多く生まれていますが、

本作は、男性社会の中で蹂躙される女性の復讐劇を、ストレートに分かりやすく、

任侠映画やタランティーノ作品も真っ青のエンターテイメントで見せた痛快丸かじり作で、

老若男女誰もが観終わった後にカタルシスを味わえるストーリーは、アカデミー賞で

最優秀脚本賞を受賞することで結実しました。

 

 

最後に、肩身の狭い男性の一人として言い訳がましい事を述べさせてもらうと、

すべての男性が、女性を性処理の玩具として見ている分けではありませんので、

ご容赦下さいませ。