音楽に世代の壁はない | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう

行きつけの整骨院で、小田和正の曲が流れていたので、
施術をしてくれている、20代前半の若い女性助手に、
小田和正知ってる”と尋ねると、
私が持ってきたCDを掛けているんですよ”と不意を突かれ、
小田和正は現役で活躍しているもんなと気を取り直して、
小田和正好きなら、チューリップっていうグループがあるんやけど、
聴いたらきっと気に入るよ”と教えてあげると、
チューリップも好きですよ。結成40周年記念のライブも行きました”と
即座に返事が返ってきて、アルバム「ぼくが作った愛のうた」が彼らの
最高傑作だとか財津和夫より姫野達也の声が好き等話が弾んで、
すっかり打ち解けてしまいました。
ももクロやNMB48に嵌っている昭和生まれの中年のおっさんと、
小田和正やチューリップの好きな平成生まれの娘が意気投合している図は、
なかなか見られるものではないので、ニコニコしながら聞き耳を立てていた
整骨院の院長も、“昔の歌は良かったですよね”と話に加わってきて、
昭和歌謡談義に花が咲いたのでした。

少し前までは、青春時代にお世話になった歌手たちの懐メロを聴くことで、
心を癒していたのですが、数年前にNMB48劇場のライブを観たことが切っ掛けで、
今の若い人から放出されるエネルギーの中に、真の活力の源泉があることを
知ってしまいました。その後、ももいろクローバーZに止めを刺されて、
全く過去の音楽に執着することがなくなりました。
ローリング・ストーンズやエアロスミスの様に、高齢になっても、
音楽性を維持して新曲を出し続ける歌手なら話は別ですが、
20代で歌っていた歌を、老人になっても歌い続けている歌手からは、
失くした物の哀愁しか漂って来ません。

大人たちよ。好きなものは好きと素直に言おう。
世代の壁を作っているのは若者ではない。
音楽に世代の壁はないのだから。



「ぼくがつくった愛のうた~いとしのEmily~」
チューリップの7枚目のシングル曲。
同曲を納めた4枚目のオリジナル・アルバムは、
ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に
影響されて作られたコンセプトアルバム(ある一定のテーマまたは物語に沿った
楽曲によって構成されたアルバム)になっていて、現在でも高い評価を受けています。


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