息もできない | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう


人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら


監督・製作・脚本・編集・主演 ヤン・イクチュン

撮影 ユン・チョンホ

出演 キム・コッピ、イ・ファン、チョン・マンシク

2009年 韓国


人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

観ているのが辛くなるくらい、

全編暴力で彩られた作品ですが、
人を殴打し蹴り飛ばす事でしか
自分を表現できない男の、
声にならない心の叫び声を聞き取ろうと、
最後まで画面から目を放すことが出来ません。
暴力によって損なわれてしまった家族の絆を通して、
マグマのように内に溜まった人間の弱さやもどかしさなど
絶えていた思いを爆発させて映像にぶちまけた
主演でこれが監督デビュー作になるヤン・イクチュンの
荒削りなリアリズムが胸を打ちます。

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

去年の『チェイサー』に続き、今年も韓国が生んだ
新しい才能が、久しぶりに映画から
若々しいエネルギーを感じさせてくれました。

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