新基準モザイク

女性に興味のある男性だったら、
必ずお世話になった事のあるアダルトビデオ。
２１世紀に入っても、相変わらず性器は画像処理されて 、
モザイクやボカシがかけられて隠されたままである。
モザイクを薄めるために、
目を薄開きにしてTV画面を見たり、
TVの前に半透明のシートを張るなど、
男たちは日夜涙ぐましい努力を重ねているが、
最近、ビデ倫が定めていたモザイク基準が緩和され、
モザイクがかなり薄くなったと言うので、
好奇心を抑えられず、ビデオ店に行って借りてみることにした。
アダルトビデオのパッケージに
新基準モザイクと表示されたビデオを見つけ、
女房が寝ている隙に、こっそり再生してみる。
再生すると、新基準と謳っているだけあって、
噂通りの際どさ。
ここまで来たら、モザイクをかける必要があるのか　　
と思わずにいられないぐらいの薄さだ。
性器が見えた見えないで大騒ぎしているこの国の
文化レベルの低さにはほとほと呆れるが、
そんなことより、女性をおもちゃのように扱う作品の内容を
問うべきではないのか。
男性の大半が、アダルトビデオを教材にして、
ＳＥＸを実践しているという調査報告があるので、
たかがビデオでは済まされないと、私は思う。
女性の社会進出によって、男性の特権であったものが壊されて、
男性、女性で差別される事のない、人として価値のあるものに
いろいろな分野で改善されつつある。
男性だけが見るという前提で横暴を尽くすアダルトビデオの世界を
壊してもらうために、女性の方にどんどんアダルトビデオを観てもらって、
ＳＥＸを歪で陰湿な世界から、開放してやって貰いたい。

（２００７年６月４日）

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