千葉県いすみ市の夷隅川河口にきましたよ!
そしてここから6kmほどクルーズして、外房線のルーツである房総鉄道の廃鉄橋を目指します!
さあ!シュッパツです!
もちろんコロナかのマエのおはなしですよ!
広い夷隅川を遊びながらのんびり遡上していきます!
満潮の少し前の時間帯を狙ってきたので
流れは非常に緩やかで追い風なので快適なクルーズです!
ワンコたちは泳いだり乗ったりを繰り返しながら
ワイワイと楽しく進んでいきます!
夷隅川は、千葉県の房総半島南東部を流れる二級河川で、
千葉県最大の流域面積299平方kmをもつ。
水源は清澄山東方の勝浦市上植野で、
複雑に蛇行しながら大多喜町付近で東折し、
いすみ市岬町和泉で太平洋に注ぐ。
総延長は68kmとのことだ。
流域にはボートハウスやリゾートっぽい邸宅も散見されて
景色を堪能しながら話を弾ませてクルーズしてたら
JR外房線の太東−長者町駅間のコンクリート橋が見えてきました!目的地はそのすぐ上流です!
目的地に着きました!橋脚のたもとに艇を繋いでここで休憩です!
レトロなレンガ造りの橋脚に簡素なプレートガーダー橋!橋の上には枕木も残っている!
これは1896年に開業した房総鉄道の鉄橋で、この区間が開通したのが1899年、明治32年ということだから、120年も前のものということになる!
1996年の外房線本区間の複線化に伴い新線に移行したためこの橋は廃用とされた。
架線柱が見られないので1972年電化時の廃用かとも思ったが、廃用後に架線柱は撤去された模様だ。
この橋が輝いていた頃の房総は、SL時代に始まり、一時は気動車王国と呼ばれて、現在いすみ鉄道(旧国鉄木原線)で観光列車としてリバイバルされているこういう気動車がこの橋をひっきりなしに渡っていた。
古豪10系気動車、
近郊型(通勤型)気動車のキハ30系、
とりわけ下の写真は昭和の川越線でのキハ35の900番台で車体がステンレス製の試作車だが、元は房総での塩害対策目的で全10両が房総に新製配備されたものだ。現在碓氷峠鉄道文化むらに901号が静態保存されている。)
そして急行型としてはキハ26や、
キハ58系キハ28が配備された。現在いすみ鉄道でキハ52とともに観光列車で使用されているこの28-2346号は、新製配備が勝浦区という経歴を持つ。きっとこの車輌は今回の夷隅川鉄橋を渡ったことがあるに違いない!
この遺構が房総の鉄道史を語る上でたいへん価値のある物だとわかったが、いすみ鉄道でこの2両のキハが現役で走っているのも相当に大変なことであると再認識した!
わたしたちはカッテにあそんでますから、おはなしつづけててください!
ここで外房線の変遷についてまとめてみよう
現在のJR外房線は千葉から房総半島の東岸を南下して安房鴨川に至る営業キロ93.3kmの路線である。鴨川で東京湾沿いを南下する内房線と連絡している。
そのルーツは1896年蘇我駅 - 大網駅間で開業した房総鉄道に遡る。
房総鉄道は後に千葉で総武鉄道と接続すると1897年に一ノ宮駅、1899年にはこの鉄橋を含めて大原まで延伸され、現在の礎が完成した。
1907年に房総鉄道は鉄道国有法により官設鉄道に編入され、房総線となった。
房総線は1929年に安房鴨川まで延伸され、北条線(現在の内房線)と繋がると、千葉- 大網- 安房北条(現在の館山) - 木更津- 蘇我間をまとめて房総線と呼称するようになった。
その後1933年に再び千葉 - 大網 - 安房鴨川間が房総東線となり、房総西線と分離され長く呼称された。
そして1972年の全線電化に伴って外房線・内房線に改称され現在に至る。
こうした歴史を踏まえるとこの鉄橋は外房線の廃鉄橋というより、房総鉄道ないし房総線、房総東線の廃鉄橋と呼ぶのが相応しいと思う。
電化された外房線を最初に走った電車は、この旧型国電72系だ。これは'78御殿場線でのスカ色であるが
初代横須賀色の登場は70系('80福塩線にて)に始まり、
当時バリバリの新車だった111系(昭和の東金にて)から
その進化形である113系に受け継がれた。
他には全盛だった急行型の153系などだ。貨物の牽引は後年までDD51などのディーゼル機関車が用いられた。
そしてこれら昭和の車両のなかでもJR化後も長く房総の顔を務めた113系だったが、
もの思いにふけっていたらワンコたちも遊び疲れたようだ!
かんがいぶかいジカンをすごせたようでなによりですね!
感慨にふけっていたのはこのメンバーの中で間違いなくグレパパ一人ではあるが、
みんな楽しめたようで、お腹も空いてきたのでそろそろ帰りましょう!
さようなら房総鉄道・夷隅川鉄橋!
いにしえの廃鉄橋は再び眠りにつきました。
現在の電化、複線化された外房線の夷隅川鉄橋を潜って、
再び楽しく河口に向けてツーリング再開です!
帰りは川の流れに乗ってハンドフリーでもOKかと思ったら、満潮時刻はとっくに過ぎてても思ったほど流れはなくて、
むしろ向かい風の影響で戻され気味で、
けっこうマジ漕ぎになりました!
やっとエントリー場所に戻れました!ランチ予約ギリギリなので急いで撤収します!
水揚げ日本一を誇る大原の伊勢海老を一匹つかった伊勢海老海鮮丼を予約しておきました!