今日の残日録・「笑うな」 | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

私の後半生は、13歳のときに始まって、結局そこから脱却出来ずに終わりそうです。

 

1990年代の義務教育(教育内容に大きな問題はなかったと思いますが、実践する人たちがすっげえ問題だったから)は

かなり過酷だったと、思い出にあります。

 

 

 

でも、それはある意味学校に権威性と聖域的意味がまだ維持されていたと考えることも出来る。すくなくとも、校舎に入った途端教師に熨されるか教師を熨すかの選択肢しかなかったから。

(当然私は教師に食って掛かる生徒だったけど、

それでも、私のそういう態度をあえて心配してくださった先生も中にはいた事だけは、否定しない)

 

とにかくあのころ教師は高圧的で生徒を自分と対等な存在として、扱わなかったケースが多い、というのが私の追想。

 

 

対等に感じていなかった、というか、積極的にぶん回せるおもちゃかなんかだと思っていたんじゃないのかな、という出来事が。

 

爺さんの英語教師が授業中に堂々と言ってのけたことがありました。

「おいお前、お前の笑った顔は気持ち悪いから笑うな」

 

この爺さんにしつけを施したのはどこのだれた。

 

と今思います。人が嫌な気分になることをしないのが最低限のしつけであろうよ。

 

まして教員免許取得して、知識量の少ない子どもに物事を教える人がね。そういうものだったし、その程度のものだった、学校で得られる体験って。

 

結句、私は程度の低い老人の低レベルな悪ふざけに、後30年くさくささせられたのだ。

学校にはメリットは大きい。その分、デメリットが指摘されることが少ない。

 

メリットだけの存在などない、学校の聖域性はもう無い。デメリットについて研究してもいいと思う。

 

私が弱い人間である証拠に。