出ていったのが梓さんでなくて私ならどう思うだろう。
とか考える余裕は無かった。
もう帰りたくない、もう戻りたくないと思ったから、念入りに荷造りをした。
大変だったのは学校のテキスト類を全部まとめてしまうことで、これだけでボストンバッグが埋まってしまう。
私は近くのコンビニに出掛けていって、いらない段ボール箱を分けてもらった。
そしてようやくテキストの整理を終えた。
でも使いっぱなしのPCとかノート類を束ねたり、
服や化粧品の整理していたら、結局日付けがかわってしまう。
私は、信行がまだ起きて居るのはしっていた。
今私には信行の力が必要だ。
深夜だからLINEをうつことにした。
「助けてほしいの」
と私は信行に送った。
しばらくして返信があった。
どうしたの、と。
「家を出たいの。この家をでたいの。」
と私は返事を打った。
「あなたのところで暮らさせて。」
その為には今からこの大荷物を運び出さなくてはならない。
いつから。
と信行の返信。
「いますぐに。」
と私は返事を打つ。そう言えば昔は打つじゃなくて書くためにと言っていた、と言うコトバを思い出して、忌々しく思いながら。