長編お話「普遍的なアリス」の27 | 文学ing

文学ing

森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

出ていったのが梓さんでなくて私ならどう思うだろう。

とか考える余裕は無かった。
もう帰りたくない、もう戻りたくないと思ったから、念入りに荷造りをした。

大変だったのは学校のテキスト類を全部まとめてしまうことで、これだけでボストンバッグが埋まってしまう。

私は近くのコンビニに出掛けていって、いらない段ボール箱を分けてもらった。
そしてようやくテキストの整理を終えた。

でも使いっぱなしのPCとかノート類を束ねたり、
服や化粧品の整理していたら、結局日付けがかわってしまう。

私は、信行がまだ起きて居るのはしっていた。
今私には信行の力が必要だ。

深夜だからLINEをうつことにした。
「助けてほしいの」

と私は信行に送った。

しばらくして返信があった。
どうしたの、と。

「家を出たいの。この家をでたいの。」

と私は返事を打った。

「あなたのところで暮らさせて。」
その為には今からこの大荷物を運び出さなくてはならない。

いつから。

と信行の返信。
「いますぐに。」

と私は返事を打つ。そう言えば昔は打つじゃなくて書くためにと言っていた、と言うコトバを思い出して、忌々しく思いながら。