最近本を読まない森本ですが。
(長男に読み聞かせはしてますが)
久しぶりに読んだ本のお話です。
愛読書は「黒死館殺人事件」
(この話し、結局殺人もなんもほとんどないんですけどね)
で人生で一番読んだ本が「斜陽」で
(なんであのくそ詰まらねえ本を肌身離さず読んでいるのか、自分でも不明。)
無人島に持っていく本を選べと言われたら「ツァラトストラ」
(これ、根本的に理解してるひとほんとに居るのかな。これは理解を目的とはしない本だ)
か武者小路実篤編の「万葉集」
でも持っていけば死ぬまで退屈はしないだろうなと思っている森本ですが
今まで読んで一番やってらんねえなと思った小説は
三島由紀夫の「豊饒の海」四部作
です。
やってらんねえ。
完全小説と銘打ってある通り、もうどうしようもない。
しつっこい。
とにかく作風がしつっこい。そしてやるせなくらい面白い。もう、これから先ここまでしつこい作家は、少なくとも日本には生まれないんじゃないかな。
その位、最後の小説家。いや、小説の形さえ取っていないのかもしれない。
否、小説ではあるけど、文学とは言えないかもしれない。
文学には答えがあってはいけない。でも豊饒の海で書き手は何らかの答えを模索して
見出して、そしてそれに全く絶望している。
だからこその完全小説。
今、太宰治で勝て、と言われた粉骨砕身しますけど、三島由紀夫を目指して書け、と言われたら、
やってらんねえ。
三島由紀夫は目指せない。あんなしつこい書き手にはなれない。という訳で誰かに敗北宣言した時点で私も書き手としての程度をまたしても露呈したことになりますね。
三島由紀夫なんて誰が目指せるか!!
と突っ込みがいっぱい入って来そうですが、とにかく豊饒の海は、
しつこい。
で、
哀しくなるくらいおもしろい。
そして、人生で一番やるせなかった作家、それが三島由紀夫です。
それはこの先どんな本を読んでも変わらないんじゃないかなあ。
(ゲーテのファウストもしつっこかったけど)。