移住できない人たちの問題はどうなるんだ、
と議論されたのは最初のうちだけで、
「居ない奴等は、居ない奴等さ。」
when they are not here,not here.
と話が纏まるのに時間は掛からなかった。
長期的な目線で見るまでもなく地球がひとの棲めない環境になるのは当たりまえだっまので、
宇宙空間に居住スペースを作ることが、決められた。
火星をテラフォーミングしよう何て言うことよりは現実的だったのからである。
それの建造の為に月がまるごと一つ食い潰される事になった。月は一番手近な資源の宝庫だ。宇宙で作業するに当たってこれほどうってつけの物もない。
二十世紀の終わりごろから少しずつ機材が宇宙に運ばれていって、
移住空間の建築が進められていた。
月が無くなれば地球への重力の影響などさまざまな問題が持ち上がる。
と言う人も居たが、
どのみち地球には人が棲めなく成るのが当たり前なので特に議論もされずに終わった。
when they are not here,not here.
なのである。
と言う訳で新しいマチにはおかねもちしか住むことが出来ない。
貧乏な何十億と言う私たちは、激変していく(らしい)環境でこれからも暮らすのだそうだ。
居住スペースの建築はそろそろ終わりになると言う。
月は小さな欠片に成っていき、地球の重力に負けたものから順に大気圏に引き込まれて流れ星になった。だからここ最近毎日のように流れ星が見える。なくなっていく月が落ちてくるのだ。
地球に大きな影響が無いように、落ちる欠片はなるべく小さくくだいてから落とすようにしています、
とニュースは報じた。
※彩子さんの詩より着想してお話を作らせて頂きました。
元の詩もとても魅力的です。