「雨の国、王妃の不倫」
のお話はお仕舞いに致しました。
このお話はベツベツのタイトルで掌編にしていたのですが、
例によって
「くっつけたら長編になる。」
と言う欲が湧いたので、
そうしました。
このお話は、3話目を書いた辺りで、
「読者にとっておもっくそ不親切なお話にしよう」
と言う得体のしれない目的が沸いたのです。
だから主人公に名前すらありません。
私、あの人、先生、夫。
具体的な情報は何も与えないでつくるお話にしようと思い立ちました。
なので、唯一名前と情報を備えた直井くんの存在が、物語の中で異質性を放てばいいなと思っておりました。どうでしょうか。
最後まで読んでくださった方。
しあわせです。
「王妃の不倫」
のエピソードに関しては初めての
作中作
と言うスタイルに取り組んでみました。ところ、
物凄く書きやすかったんです。
なんだ、私はこんな文体が好きだったのか。と改めて自分の嗜好を確認した次第。
読んでいる方にははなはだ不親切でしたが、自分としては実験的な一作でした。
因みに榮妃のモデルは、
ラストエンペラーの王妃、
婉容と愛新覚羅浩さん、浅田次郎先生の「珍妃の井戸」から着想を得ています。