私の部屋は四畳。本が八百冊程。ネット環境は良好。ゴミが幾らかあって散らかっている。でも片付ければいい。服は少ない。カバンが三つ。うち使う宛の無いものが二つ。
この部屋に一生監禁されてもいいなと私は思う。それは自らを慰める行為だと私は思っている。
私の部屋に鍵がかかる。
一生生きていかなくてはならないなら誰かがご飯を持ってきてくれるだろう。お茶碗に入ったおこめと野菜のみそ汁ならいいな。それだけで充分。
私は一生閉じ込められている。部屋には本が八百冊ある。
窓は天井に一つ。明るいうちは本が読める。
私は一生部屋に閉じ込められている。そしてご飯を食べて本を読む。
私はいろんな本を持っている。私は同じ本を何度読んでも飽きることがない。八百冊あれば死ぬまで暇が潰せるだろう。
私は死ぬまで閉じ込められている。時々ネットで外の世界と繋がるかもしれない。
そして私が死ぬまで部屋に閉じ込められていることを誰かに対して語るのかも知れない。
その事を知った誰かは死ぬまで部屋に閉じ込められている私のことを悲しんでくれるかもしれない。
でもこれは私にとって自らを慰める行為だ、死ぬまで自分を慰めている行為だ。だから哀しくはないのだ。私には。
だからそんなことにはならない。
私のために一生ご飯の世話を焼いてくれる人なんか居ないから。
だから私は自分を慰める事を夢想する。一生この部屋から出ずに生きていかれたらどんなに良いだろう。
そう夢想する。
そのくらい、この部屋は私を慰めてくれる。