小説「夜明け」 | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

だから息子には
ヨアケ
と言う名前を着けた。夫には明日がない。時間が無い。明日とはなんだ? 時間とはなんだろうか。

それは単に日が昇ると言うだけの事である。
私は、私だけがそれをよく分かっていた。ああなんでもっと他の人のこの辺りのことよく分かってあげなかったか。でも仕方ない。私にしか分からなかったんだ。

夫の中には時間が無い。だから、嫌味かもそれないけど息子の名前は
ヨアケ
と込めた。
大陽が昇ったら全ては駄目になってしまうから。

夫はもっと時間と無関係に居れば良かった人である。してみると夫にとって私は過たず時間と言うことか。

ああ嫌だ。それは現実と言うことではないか。

世界で唯一人大切人にとって自分が唯の現実とはなんの嫌がらせだ。

だからこそ息子の名前はヨアケと決めた。

諦めてくれ。
それは私が産んだ以上どうしようもないことである。