テーマソング | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

BGMというよりはテーマソングと言う方が好きです。
過去のちょいちょいを振り返って見ると
テーマソングというのか要するにその時しょっちゅう聞いていた音楽というものがあって、夜道にひかる小石を探して歩くみたいに、いちいち思い出すのは楽しいことです。

中学生のときスピッツが大好きで、
かつ人生最初の無謀にもほどがある詠距離片思い
(片思いというところがミソですな)
をしていたので、毎日寝ながら
「チェリー」を聞いておりました。ちなみのその方にはその後二度と再会することなく手紙で失恋しましたとさ。

高校生のときは椎名林檎様
(正式名称:椎名マゾヒスト林檎小娘様)
が颯爽と光り輝く舞台に踊り出た時期に重なりまして、
「ギブス」
のあの間違いないエネルギーに「うひゃっほい」しておりました。
「いつかギブスというタイトルの小説書きたいなあ。」
と思いつつ、世界史の時間に問題集のメモページに短編小説など書いておりました。
(世界史の授業は勉強の時間ではありません。執筆の時間です。
歴史の教科は教科書を読めばいいだけなので先生の話を聞く必要はありません。)
そしたら後年ほんとに
「ギブス」
という中篇を書きました。思ってみるもんです。

高校を卒業する時にはザイエローモンキーの
「プライマル」
が流れていた。
ジュディーアンドマリーも解散してしまって、
YUKIの「プリズム」の物悲しいメロディがなんとなくいつも身近に居た。
自分が死んだときには出棺するのに
「SO Yong」
を掛けてほしいと思ったりした。

大学最後の学園祭で、軽音部が
HYの「AM:11」を熱唱し、わあわあ盛り上がっている小講堂の中にあって私はすばらしく一人ぼっちだった。

夫と結婚の準備をするためにとりあえずアパート借りて引っ越した頃は
青山テルマの「そばにいるね」がラジオに掛かっていた。

入籍したころ誰かにグリーーーンのCDもらって、
「キセキ」ばっかり聞いていたなあ。

そして今、サカナクションの「グッドバイ」がなんとも神経にぴったりとくる。
何がグッドバイというわけでもないんですが
ともかく現在森本泉の周辺に
気にしなきゃいい程度の微細な
グッドバイが充満していて
思い出すと胸がつまるような次第です。
何とグッドバイというわけでもないのですが
とりあえずそれとずっといっしょにいるわけにはいかない、
故のグッドバイ。
自分は事実を曖昧に語ることを好みます。
そしてどなたかお好きに想像していただけるなら、
それは大変うれしいことです。