ぼくと空の午前4時 | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

書くひとには普遍的なイメージがあるのではないか、
と以前思いました。
そのひとが書く原動力みたいな何かが。
例えば村上春樹なら、(自分が読んだかぎり)
今日が自分でいられる最後の一日なのだ。
明日からはなにもかも変化して
僕は今までとまるで違った人間になっている


↑ような描写が繰り返しなされている気がします。
生意気なことをあえて言わせてもらうと、
自分が「文章書こうかな」とぼんやり思ったきっかけは、
学生時代の午前4時の空
なのかもしれません。
ともだちいなかったので。
きままな一人暮らしの大学生だった頃、
一晩中起きているのが好きでした。
いいちこ一本買ってきて(←もー。)
VHSテープ2本くらい借りてきて映画見ながらだらだら呑む。
時折なにか書いたり本読んだり。
と、言うのがそもそもの目的ではなくて、単なる時間つぶしなのでした。
明けていく空が、
見たかったのです。


20歳くらいの自分には闇から曖昧な紺、
やがて青く枯れてとうとう朝が来てしまうその一連の変化が
なんだか酷くきれいなものに見えました。
それが見たくてだらだら酒を呑みながら4、5時間を無為に過ごしておりました。
夜明けというものが好きでした。
ああおれはきっと、こういう何かを描写したいんだなあ。
と思っていたきがします。
朝が来る気配が好きでした。

だから本当はまーくんが生まれたとき、
ぜひとも「夜明け」という意味のある名前をつけたかったのですが、
夫の母君が
「字数が悪いからだめ! 」
と一蹴したために今の名前になったことを、
自分はいつまでもいつまでも恨んでいるつもりです。