黒クチバシたち順調 | 文鳥屋店主 敬白

文鳥屋店主 敬白

~商品案内その他もろもろ~

着々と成長中

 

 ウチの桜文鳥ヒナたち、食べに食べて元気です。↑右奥のクチバシが真っ黒でない子が最初に生まれたイッチですが、大きさはみな同じ感じになってきました。

 おかげさまで、1羽が予約(自立した頃にお受け渡し)で、2羽は商談中です。売れ残って、手放せなくなるものと思っていたので、予想が外れてきてますが、すでに、1日でも長く差し餌(給餌)をしたい心境です。・・・もし、売れてしまっても、桜文鳥のヒナなら、続々続々と増やせる状態なのですが(数日内に、この子たちのイトコが2、3羽孵化するのでは?)、個性が出てくるとどんどん愛着がわいてしまいます。

 

 ところで、ヒナが育って自分でエサを食べられる自立状態になることを、「独り餌」(たぶん読み方は「ひとりえ」)と飼育用語で言うのですが、それに向けて、差し餌の回数を減らしていく、という飼育方法が、十数年前から一部で行われるようになり、飼育書を書く人もそれに乗せられて普通のことのように広まっています。しかし、これはとんでもない間違いです。そんなことをする必要はありませんし、むしろ差し餌回数は増やすべき成長段階なので(飛ぶためにたくさんエサをためられなくなるので、いつも食べていないといけなくなる)、とても不自然なんですね。

 どうして不自然な方法が広まってしまったか・・・。それまで文鳥は複数で飼育されることが多かったと思いますが、ミレニアムの2000年頃から、手乗りを1羽だけ飼育する飼い主さんが増えて、なかなかひとり餌にならない文鳥の相談が多くなりました。それで、親切なとある人かその周辺が解決策として考えだされ、その人たちの発信力が大きかったので、一般に知られるようになったものと思います。つまり、はっきり言っちゃえば、特に検証もされない思い付きなんですね。

 お腹が空けば自分でエサを食べるようになるはずなので、エサの回数を減らしていけばいい。確かに、そんな気がしてしまいますが、それは大きな間違いなのです。なぜなら、そんな過酷なトレーニングをヒナたちに与える文鳥の親鳥なんていないですから。文鳥のような小鳥は、皮下脂肪としてエネルギーをためられるペンギンとか大きな海鳥とちがって、1日でも絶食すれば弱ってしまう生き物ですから、基本的には、ヒナに絶食を強いたりはしないのです。

 1羽飼育でひとり餌がおそくなる子が多くなる原因は、1羽だとおとな文鳥のエサの食べ方とかを見てまねできないからです。食べ方がわからないのに、自分でさとって食え!というのは無茶でしょう?食べ方がわからないので、お腹が減ります。お腹が減っても食べ方がわからないので、親(飼い主)がエサをくれるまでじっとしてエネルギーを消費しないようになって、永遠と差し餌に頼ることにもなるわけです。たくさん食べて飛びまわりいろいろ冒険すべき時期にこれでは良いことなんて何もないですね。

 必要なのは、飼い主が自分が親鳥だと思って、意識して、文鳥に教えてやることだったのです(エサを給餌スポイト『育て親』や指先でつついて見せたりするだけです)。「専門家」らしき人は複数飼育でしょうから、差し餌回数を減らされたヒナも、おとなのまねをして自分で食べるようになるので、1羽飼育の場合に起きる問題がよくわからないで、「ウチではうまくいってるのに・・・」と、2000年ころからずっと勘違いしているのでしょうね。「何週目だから回数減らさなくっちゃ!」なんて、余計なことを気にして損してます。

 店主の場合は、できるだけ長く差し餌したいのでひとり餌になるのを阻止したいのですが、不自然なことは出来ないので、ずっと同じペースで差し餌を続けます。で、ヒナたちは他の文鳥のまねをして、勝手にひとり餌になっちゃうんですね。毎度毎度例外なく残念です。