酸素室について、書く前に

 

呼吸数の増加、脈拍数の増加、口を開けゼイゼイしている、

舌・歯茎が白い(チアノーゼ)のいずれかの症状があった時、

呼吸困難になっているから、

即、酸素室の導入と思ってしまいますよね。

私もそうでした。

また、

獣医師からも下記の様な説明は、今まで無く、みみ、りんの時、

無条件で酸素室を設置していました。

 

しかし、呼吸困難の原因は、

 A.肺・肺腔の異常、気道の異常、心血管系の異常

 B.赤血球の問題=貧血

の二つに分けられ、

Aの場合だけが在宅酸素療法の適用となるんですね。

動脈血ガス分析で呼吸機能を調べます。

呼吸困難だから、酸素室とはならないんです。

 

なぜ?

 

貧血の場合、

赤血球(ヘモグロビン)数が減少しています。

つまり、酸素を運ぶトラック台数が少ないので、幾ら酸素を供給しても

酸素を運べない(ヘモグロビンと結合出来ない)んです。

貧血の原因は、いくつもあり、それを治療しないと貧血は改善できません。

絵に示す以外にも原因があります。

 

    

       出典:ゴロー/イラストで学ぶ体の仕組み

リンパ腫(びまん性)が骨髄前駆細胞に浸潤して、赤血球の産生を阻害してしまう

報告もあります。

 

エピソード2(エピソード1は、好中球が膿になる でした)

飛行機にSpo2計を2機種持込み、測定したら共に88%・・・・でもピンピンして

お酒を飲んでいました。入院レベル

 

りんの時、尻尾の毛を剃って、人間の指を挟むSpo2計を取付けたところ、

呼吸困難なのに95%を示しました。

これは、Spo2計が

ヘモグロビンにどれくらいの酸素が結合しているのかを調べるものなので、

ヘモグロビン(酸素を運ぶトラック)が少なくても、正常値として表示される

ので注意しなければなりません。

 

でも、やっぱり酸素室と思ってしまうかもしれないので、

次回は、酸素室の説明をします。