昆虫大好き | ぶなまつの昆虫的エッセイ

ぶなまつの昆虫的エッセイ

昆虫の「生活史」をメインに、裏山にて「ソロ虫活」を楽しんでいるシニアです。
読書と哲学と自然が大好きです♡
イハレアカラ・ヒューレン博士を心の師としています。
平和(^^)/は私から始まる。
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イチョウ 昨夜寝違えたせいか、首の痛みがひどく気になった。

秋晴れの朝、晴れ

日当たりのよい場所にナミハンミョウの飼育ケースを移動した。
 今日は久しぶりの祝日だ。(^◇^)

 

 

 

 

 

 

 

車 息子の運転で向かった先は川沿いにある温泉施設。

窓からの紅葉を眺め、美味しい昼食を家族でいただきながら、日帰りの温泉を楽しんだ。

痛めた首をお湯で温めながら思い出にふける。

 

 

 

 

 

 

 

・・・自分が子どもの頃、昆虫図鑑を眺めながら憧れていた虫の1つが、赤・青を中心にしたカラフルな色を持つ「ナミハンミョウ」だった。

「こんなきれいな虫が本当にいるのだろうか?」

図鑑に描かれたナミハンミョウのイラストを食い入るように見ながら、見たことのない甲虫への思いが強まった。

(当時の図鑑は写真も少なく、着色されたイラストが中心だった。しかし、今風の鮮明な画像中心の図鑑よりも温かいぬくもり感と安心感があった。また、実際に図鑑に描かれた昆虫を見つけた時、イラストとは違う新鮮な驚きも感じられたのは確かである)

 

 

 

 

   

 

 

「この虫にどうしても出逢いたい」

そう思い、まだ裸地や畑が多かった実家周辺を何度も何度も探した。

大好きなカブクワ採集の際にもナミハンミョウを探すようになった。

しかし、どこを探してもナミハンミョウを見ることはなかった。ようやく見つけ、目を輝かせながら捕虫網をのぞくと、その中にいたのは深緑色のニワハンミョウだった。

 

50年以上も前のことだ。

 

 

 

 

 

 

現実的な社会生活の中で、あこがれのナミハンミョウも大好きなカブクワも小さい頃の過去の思い出になり関心も薄れていった。そんな自分が再び昆虫愛に目覚めたのは40歳を過ぎたころ、まだ幼かった息子が子どもの頃の自分と同じように昆虫に興味を持ち始めてからである。

 

 

 

 

決定づけたのは、「ヤマトタマムシ」という美しい甲虫との出逢いだ。

偶然にも1頭のヤマトタマムシを、実家の裏山で採取した。

セミが鳴く8月始めの暑い日だった。1本のヤマザクラの老木にキツツキがあけたらしい穴がたくさんあった。樹皮に触れてみるとコルクがしのようで不思議な感じがした。目の前にある穴の1つを無意識に眺めていたその瞬間、突然ミドリに輝く8㎝ほどの甲虫が出てきた。ゴキブリかと思ったが、すぐにヤマトタマムシだと気づいた。興奮を押し殺し慎重に両手で捕獲した。

「羽化したてのヤマトタマムシが目の前にいる。

あのヤマトタマムシを手づかみで捕獲なんて。それも実家の裏山で !」

考えてもいなかった嬉しいことが目の前で起こり、手の中で動くタマムシの動きを感じつつ、腰が抜けるほどびっくりした。

 

 

 

 

 

このような体験はもちろん自分にとって初めてのことであり、10年以上過ぎた今でも忘れられずリアルに覚えている。もちろん息子も大喜び。同時にこの体験が、長い間封印していた「昆虫愛」を完全に目覚めさせてくれたのである。

 

余談であるが、(現在、インターネット環境において、ツイッターやYouTubeにおける動画等が主流だが)素人でも簡単に?作れるブログが流行したのもこの頃である。昆虫分野においてもクワガタ関係のホームページやブログが今よりもたくさんあった。機械音痴の自分が、昆虫ブログを書くようになったのもこの体験がきっかけである。

 

 

 

 

 

再び昆虫愛に目覚めて20年が経過した。自分もあと数年で60歳になる。

これからも「採集は人生、飼育は愛」を深め、愛しき昆虫たちを観察し、

学んだことをライフワークとしてまとめていきたい。・・・・・・

 

 

 

 

 

 

もみじもみじもみじ 終わりかけてきた紅葉を眺めながらそんなことを考えた。

また明日から忙しい日々が始まる。

大好きな昆虫のことを思えば、

忙しい毎日においても自分の内面が満たされていくのを感じる。

昆虫大好き(^^)/

心からそう感じる。

 

     令和2年 11月3日(火)文化の日 ニコ