真夏日が多く暑い日が多かった今年の7月。
早くも下旬にクロカナブンが出ていた。
1頭のみだが近場で発見。
採取してみると結構大きくカブトムシ♀のようだ。
 
 
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シロテンハナムグリ→カナブン→
アオカナブン→クロカナブンの順に樹液に群がる。
数が減少しているらしいクロカナブンだが、
これが出ると毎年夏の終わりを感じ寂しくなる。
それにしてもまだ8月にならないのに早すぎる登場だ。
 
 
 
カナブン類はフィールドにおいて、
夏のこの時期に必ず見られる甲虫でもある。
しかしカナブン類はどれも姿形が同じなので、
♂♀の区別も分からず、
幼虫や蛹もよく分かっていない部分が多い。
 
カブトムシやクワガタムシの陰に隠れて
脇役になっているカナブン類。
先日、ヤフーオークションを見たら
和歌山産カナブン♀赤1・緑1が計2頭で、
2,000円で落札されていた。
カナブンの赤・青・緑は珍しいらしい。
さすが青は見たことがないが、
コガネムシ科カナブンの生活史を、
深く調べてみるのも面白いかもしれない。
 
 
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7月が終わると同時に、
夏の3分の2が終わろうとしている。
真夏日が連続し空梅雨が多かった今月下旬、
やっと近隣の山を散策することができた。
 
暑い。
少し歩くだけで
玉のような汗がメガネの中に流れ込み
目の中に入り込む。
さっそくコナラの木で
シロスジカミキリ♀と♂を採取するがクワガタがいない。
 
 
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奥の方にある太いクヌギにもいない。
蹴りやすい太さの数本のクヌギをよく見ると、
白い樹液が綿のように樹皮から吹き出ていた。
画像ではよく分からないかもしれないが、
コナラと違い、
クヌギの樹液は出方が気味悪い。
 
 
 
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画像のクヌギを蹴ってみると小さいが水牛型
のノコギリクワガタ♂が落ちてきた。
そういえば今夏初のノコだ。
大アゴのすべすべ感が何ともいえない。
 
 
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他に小さなミヤマクワガタ♂2頭追加のみ。
 
全く不振に終わった。
 
これから増えてくれれば嬉しいが、
早朝から山に入り開拓を広げていくことも必要だ。
この場所は自分にとって、
大型ミヤマクワガタを採取した大切な場所なのだから・・。
 
 
 
自然は気まぐれだ。
こちらの期待を見事外す
 
平成29年7月30日(日) 曇り
 
 
 
 
 
 
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近場の遊歩道でキマダラカミキリの画像を撮った。
 
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同じ場所のコナラの木でニホンミツバチの活動も観察した。
 
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(6月には昆虫図鑑にもよく写真が載る)
アカスジキンカメムシも偶然見ることができた。
 
 
 
 
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手の届く場所で鳴くミンミンゼミ♂
 
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最近のセミは人間慣れしているなぁ。
 
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こちらはアブラゼミ♂
 
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ニイニイゼミ♂も手づかみで採れた。
もちろんセミは全てその場で逃がした。
昆虫エッセイなのだから
クワガタばかりに偏らないようにしたいものだ・・。
 
 
でも、
クワガタやカブトムシが少ない夏は
「クリープを入れないコーヒー」(古いな)
みたいでとても味気ないものだな。
ちなみに自分はブラック派だが
胃に負担をかけないように、
最近はミルクのみ入れて飲んでいる。
こんなこと関係ないか・・・。(笑)
 
 
 
 
 
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3年ぶりにクワカミキリを採取する。
その時はヤナギの木だった。
約50年ほど昔、
今は亡き祖父が採ってくれたのを覚えている。
今回は桑の木で採取した。
 
 
ここまでは7月の結果である。
 
追記
 
 
 
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雨続きの8月上旬、
本を読みながら昨年の採集を振り返る。
8月始めに梅雨明け宣言したにもかかわらず
太陽は全く姿を見せず
厚い雲と雨・低温・台風・そして雨・雨・雨・・・
 
雨と低温ではセミの鳴き声も聞こえず、
採集に行く意欲もわかない。
 
一体どうなってしまったんだ。
宮城の天気は狂ってしまったのだろうか・・・?
 
 
今考えれば、
先月の内に活動し始めたクロカナブンは、
夏が
すぐに終わることに気がついていたのかもしれない。