愛しのコルリ | ぶなまつの新・昆虫的人生

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昆虫の「生活史」をメインに、裏山にて「ソロ虫活」を楽しんでいるシニアです。
読書と哲学と自然が大好きです♡
イハレアカラ・ヒューレン博士を心の師としています。
平和(^^)/は私から始まる。
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  「今年は雪が少ないから芽吹きが早いかもしれない・・」

 

 そんなことを考えながら今年もコルリクワガタ採集に向かった

 

 新しい自家用車で初めての高速道はとても緊張する

 

 ようやく運転に慣れて現地に着いたのは11時過ぎだった
 
 

 

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  新緑のブナ林と新鮮な空気と雪解け水・・・

 

 
  天気がよく陽ざしが強いためか初夏を感じる

 

 
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  変な鳴き声がしたので水辺を見るとカエルの夫婦だった

 

  春の陽気で子作りをしたくなったのだろうか(笑)

 

 

 

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   残雪もほとんど溶け、

 

   暖かく乾いた地表にはアリたちがたくさん活動していた

 

   新芽のほとんどが開いていた

 

   「少し遅かったかな?」

 

   「昨年以上に厳しいかも」

 

   「この場所は終わってしまっているのだろうか・・」

 

   そんなことを感じながら、

 

   がっかりした気持ちで半開きの新芽を一つ一つ凝視していく

 

   「コルリかな?」

 

   と思った甲虫はコメツキムシだったり、

 

   名前の分からないコガネムシだったり・・・

 

 

 

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   それでもその場所で2頭のコルリクワガタ♂を確認できた

 

   久しぶりに見るコバルトブルーが美しい

 

 

 

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          「うわっ」

 

 
    越冬を終えたスズメバチの女王も活動を始めていた

 

       ブーン ブーン ブーン ブーン 

 

    羽音で威嚇し空中で停止しながらこちらを睨んでいる
 
    深追いはやめて静かにその場所から離れた

 

 
 
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   太陽光線を身体全体で浴びながらギフチョウが飛んできた

 

  薄紫色の花に止まった瞬間を撮影する
 
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     何とも言えない穏やかな気持ちになった

 

 
 
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   車で場所を移動するとブナの木にクワガタの産卵痕があった

 

   道具も持参していなかったので材割はあきらめた

 

   「結局コルリは♂2頭で終了だろうか・・・」

 

 
  午後の日差しが強くなり、午後3時になろうとしていた

 

  フィールドに戻り未確認場所の新芽を確認していく

 

  「いた!」

 

  半開きしたブナの新芽に

 

  頭を突っ込みながら甘い汁を吸っているコルリクワガタ♀

 

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 ♀の上に馬乗りになって交尾をしているコルリクワガタ♂

 

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   昼とは逆にコルリクワガタのつがいが次々と見つかった

 

   両手ほどのつがいを確認しながら

 

   ♂5頭と♀3頭ほどを採集し飼育ケースに入れた

 

 
   嬉しさで気持ちが高揚している中、

 

   心を込めてシャッターを押す

 

   「だめだ
 
   何故かピンボケになってしまう」

 

   それでも何とか数枚の撮影に成功した

 

 
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  それにしても何故始めに見つからなかったのだろうか?

 

  時間帯によって陽の当たる新芽に集団で場所を移し、

 

  移動しているのだろうか
 

 

  コルリクワガタは集団で行動するクワガタなのかもしれない

 

 
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   たくさんのコルリクワガタを確認できたことに満足し、

 

   感謝しながら陽ざしに包まれたフィールドを後にした

 

 

 

     ユキグニコルリクワガタよ

 

     ブナの新芽につく瑠璃色の生命よ

 

     短いその生命に悔いを残すことなく

 

     自分色に染め上げよ

 

 
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   2016年5月中旬 ユキグニコルリクワガタの基産地にて