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満開の桜を見ながら春の到来を感じる人もいるだろう
 
虫屋の私はヒメと名の付くチョウに出逢うことで春の訪れを実感する
 
 
 
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写真のような画像を撮影しに今回、
生命を育てる場所でもある
「自然観察の森」
へ向かった。
長年姿が見られなくなったヒメギフチョウがセンターの人たちの支援により復活したのだ
(この場所は植物や昆虫等の採集禁止の場所でもある)
 
 
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カタクリの花を観察しながらじっと待つがそこにはいなかった
がっかりしながら周辺を歩いてみた
 
 
「お父さん、いた!」
息子の声がしたので近づいてみると
 
少し離れた枯草に、
黄色と縞模様をしたつがいのヒメギフチョウが重なり合っている
 
幼いころ愛読した絵本
『ちびくろサンボ』
に登場するトラたちをなぜか思い出した
 
 
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一枚一枚心を込めながら画像を撮る
ここまで近づいてもヒメたちは愛の営みを続けていた
 
 
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営みが終わるといつの間にか空に向かって飛んで行った
 
 
 
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カタクリの花にとまるヒメギフチョウの画像は撮れなかったが
愛の営みを息子と一緒に画像に収めることができた
 
満開の桜の花よりも早かったヒメギフチョウの飛来
 
今年も春が来たことを告げてくれたヒメギフチョウに
心の中で「ありがとう」を伝えた
 
 
 
 
平成28年4月3日(日)仙台市内にて
 
 
ヒメギフチョウ学名:Luehdorfia puziloi
     アゲハチョウ科に属するチョウ。
                        1年のうち10カ月間をさなぎで過ごし、
春先に羽化するが、
成虫の命はわずか10日間程度である。
ギフチョウとともに「春の女神」あるいは「春の妖精」と呼ばれる。
ギフチョウとは食草が異なり、
ヒメギフチョウはウマノスズクサ科のウスバサイシン
オクエゾサイシンなどを食草とする。
環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT)にランクされている。