前の記事 こちら のつづきです
「知的で邪悪」とは
「善良な極悪人」のように
成立し得ない概念だと説くアミ
科学の水準を巡って
会話はさらに続きます
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(P40~42)
「…すべての悪玉は、自分たちの悪を克服できないかぎり、けっきょくは自滅するしかないんだよ。だれもこれを支配している法から逃れることができないんだよ」
「その法って?」
「ある世界の科学の水準が、愛の水準をはるかにうわまわってしまったばあい、その世界は自滅してしまうんだよ…」
(中略)
「あるひとたちには、もっとも単純なことがいちばん理解しがたい…愛とはつよさ、振動、エネルギーであり、その効果は我々の機会ではかることができる。もしある世界の愛の水準が低けりゃ、それだけその世界は、多くのひとが不幸で、憎しみや暴力や分裂、戦争などが多く、とても自滅の可能性の高い、きわめてきけんな状態にあるんだよ…ぼくの言ってることわかるかい?ペドゥリート」
「あんまりよくわからない。どういうことが言いたいの?」
「いろいろと説明しなければならない。でも少しずつね。まずきみの疑問からはじめよう」
(中略)
アミは、愛のないところに長続きする組織はありえないと言った。
「この映画の場合、ひとを義務づけたり、強制したり、けっきょく、さいごには反乱・分裂、そして破壊という結果になった。この世には、ゆいいつ、普遍的で完璧な、生きのびることを保証しうる組織がある。とうぜんのことながら、ひとつの文明が進歩するということは、それだけ愛に近づくということなんだけど、それを達成した世界は進歩していて、だれも傷つけるということがない。これはわれわれよりはるかにすぐれた知性がつくりだしたことで、これ以外この宇宙で生きのびる方法はないんだよ…」
(中略:侵略モノのテレビの内容)
「テレビに出てくるあの悪い女のひとはとても美人だけど…」
「それは美しくないか、悪でないかのどっちかだね…ほんとうの知性とか善意とか美しさはみな結合している。これらは、みな愛へむかっての進歩がもたらしたものなんだ」
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ぼくの言ってることわかるかい?
ペドゥリートと同じく
私もあんまりよくわからない♪
でも、この世界は不条理だらけで
「総合的に美しくない」ことは
わかっている
科学や知性(叡智)は
善意や思いやりや愛や美とは
ジャンルが違うと思っていたけど
そのせいか?
本当は、みな結合してるものなのか?
物語は続きます
…つづく…


