【書評】アミ小さな宇宙人(2)~出会い~ | 深海輪舞曲~rondo in the abyss~

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乳がんを契機にあれこれ気づいたこと
乳がんは、恐い病気じゃない
こうすれば「よりよく」生きられる
「キャンサーギフト」ってあるんだな~…って♪

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舞台は南米大陸

海沿いの小さな温泉場の町に

主人公の少年ペドゥリートは

バカンスに来ています

(おばあちゃんの家に滞在中)

夕闇の中ひとり海を眺めていると

突如、海にUFOが「不時着」し

そこから奇妙な服を着た

少年が現れます


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第1章 墜落UFO(P20、21)


「きみ、ほんとうに宇宙人なの?」

 ぼくはおそるおそる聞いてみた。

「もしそうだとしたら…こわいかい?」

 そのとき、はじめて彼が地球の外の世界から来ていることがわかった。少しおどろいた。でも、彼はとてもあたたかいまなざしをしていた。

「じゃ、きみは悪者なの?」

 とおずおずと聞いてみた。

 彼は楽しそうに笑って言った。

「たぶん、きみのほうがぼくより少し悪い子だよ」

「どうして?」

「だってきみは地球人だからね」

「じゃ、ほんとうにきみは宇宙人なの?」

「おどろかないでね」

 とぼくを安心させるように言いながら、空の星を指さして、

この宇宙はいのちで満ちあふれているんだよ。何百万、何千万という星にひとが住んでいるんだ…たくさんの善良なひとたちが住んでいるんだよ

 どういうわけか、彼の言葉は、きみょうな効果をもたらした。

 彼の言ったとおり、ほんとうにぼくの目に、何百万、何千万もの宇宙の星の住人たちが“見えてきた”。もう、恐怖心はどこかへ行ってしまった。

 彼がほかの星の人間だということを、なんのおどろきもなく、受け入れることに決めた。とても友好的だし、悪意なんかまったくもってないように思えた。


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ペドゥリートは彼に名を尋ねますが

地球にはない発音らしいので

「友だち(アミーゴ)」を略して

「アミ」と呼ぶことにしました


心の動きを読んだり

砂浜を鳥のように飛んだり

次々と不思議を起こすアミに

強い好奇心を抱くペドゥリート

二人が仲良くなるのに

時間はかかりませんでした


でも、アミはただ単に

地球の子供と交流しに来た訳じゃ

ないみたいです


彼の目的は

任務を果たす(P17)こと



…つづく…