【書評】アミ小さな宇宙人(4)~ 愛>科学 ~ | 深海輪舞曲~rondo in the abyss~

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乳がんを契機にあれこれ気づいたこと
乳がんは、恐い病気じゃない
こうすれば「よりよく」生きられる
「キャンサーギフト」ってあるんだな~…って♪

前の記事 こちら のつづきです

「知的で邪悪」とは

「善良な極悪人」のように

成立し得ない概念だと説くアミ

科学の水準を巡って

会話はさらに続きます


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(P40~42)

「…すべての悪玉は、自分たちの悪を克服できないかぎり、けっきょくは自滅するしかないんだよ。だれもこれを支配している法から逃れることができないんだよ」

「その法って?」

「ある世界の科学の水準が、愛の水準をはるかにうわまわってしまったばあい、その世界は自滅してしまうんだよ…」

(中略)

「あるひとたちには、もっとも単純なことがいちばん理解しがたい…愛とはつよさ、振動、エネルギーであり、その効果は我々の機会ではかることができる。もしある世界の愛の水準が低けりゃ、それだけその世界は、多くのひとが不幸で、憎しみや暴力や分裂、戦争などが多く、とても自滅の可能性の高い、きわめてきけんな状態にあるんだよ…ぼくの言ってることわかるかい?ペドゥリート」

「あんまりよくわからない。どういうことが言いたいの?」

「いろいろと説明しなければならない。でも少しずつね。まずきみの疑問からはじめよう」

(中略)

アミは、愛のないところに長続きする組織はありえないと言った。

「この映画の場合、ひとを義務づけたり、強制したり、けっきょく、さいごには反乱・分裂、そして破壊という結果になった。この世には、ゆいいつ、普遍的で完璧な、生きのびることを保証しうる組織がある。とうぜんのことながら、ひとつの文明が進歩するということは、それだけ愛に近づくということなんだけど、それを達成した世界は進歩していて、だれも傷つけるということがない。これはわれわれよりはるかにすぐれた知性がつくりだしたことで、これ以外この宇宙で生きのびる方法はないんだよ…」

(中略:侵略モノのテレビの内容)

「テレビに出てくるあの悪い女のひとはとても美人だけど…」

「それは美しくないか、悪でないかのどっちかだね…ほんとうの知性とか善意とか美しさはみな結合している。これらは、みな愛へむかっての進歩がもたらしたものなんだ」

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ぼくの言ってることわかるかい?


ペドゥリートと同じく

私もあんまりよくわからない♪


でも、この世界は不条理だらけで

「総合的に美しくない」ことは

わかっている


科学や知性(叡智)は

善意や思いやりや愛や美とは

ジャンルが違うと思っていたけど

そのせいか?


本当は、みな結合してるものなのか?



物語は続きます


…つづく…