トランジスターにつなげる適切な抵抗値とは? | 文系の伊藤さんと電気の話

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『トランジスターにつなげる抵抗器の抵抗値に対する疑問』の続き)

 では実際に測ってみましょう。まず回路図の抵抗器の部分を可変抵抗器にします。



 回路図を元にして、ブレッドボードの抵抗器を半可変抵抗器に置き換えます。半可変抵抗器とトランジスター間の電流を測りやすくするため、トランジスター側にピンヘッダを差し込みます。




 前回ではベースに流したい電流は0.00125A(1.25mA)としました。これぐらい弱い電流はテスターで測れるのですが・・・。1mA前後では扇風機はビクとも動きませんでした。半可変抵抗器を調節してみたところ、4mA以上の電流を流さないと、扇風機が回らないことが分かりました。そのときの半可変抵抗器の抵抗値は、553Ωでした。何だか釈然としない結果が出ました・・・。


 マイコンのような電流の少ないものからトランジスターのベースへつなぐときは、計算ではなく実験してみるしかないのでしょうか? 毎回やるのは骨が折れます(※)



(※)前提が間違っている可能性は十分考えられます。扇風機のモーターを「FA-130のようだ」としましたが、似た形で仕様が違うモーターはいくつもあります。例えばモーターに流す電流が1.5Aではなく2.5Aではないといけなかったとしたら、当然トランジスターのベースに流したい電流も異なります。



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