適度に恐れて明るい毎日へ
緊急事態宣言が解除されテレビを見ているとだいたい今のコロナの話題はこの2つ1つは「宣言が解除されたけどお客さんがお店に戻ってこない」という飲食店などのお店のからの悲痛な声。それでもう1つは「宣言が解除されたのはいいけれど一気に人が出すぎている」っていう“緩みすぎじゃないか!”っていう話この2つ,なんだか矛盾しているように感じてしまう。両方が解決するそんなバランスあるのかい!と。「お客さんが戻らないのは大変だ~!」「人が街にあふれだしているのは大変だ~!」っていうことでしょ。どちらもなんか「大変だ~!」って叫びたいだけなんじゃないか。そりゃあテレビというのはそういうものなんだろうけどもっと前向きに、人々が明日を見つけられる方向でニュースを伝えればいいのになぁと思う。別に「がんばりましょ~」とか「大丈夫ですよ~」とかそういう精神論的なものではなくて〈正確な情報〉を根拠とした安心感というか,明るい未来が見えてくるような,そんな情報がほしいものです。な~んて偉そうに愚痴だけ言っていても仕方ありません(笑)というわけで,そういう情報私が知ったこと,分かったことの範囲でお伝えします・・・いやお伝えしてみようと思います(トライ!)ではさっそく問題です。【問題】感染状況って世界的に見ると落ち着いてきていると思いますか。ア.世界全体として収束に向かっている。イ.世界全体として以前感染が拡大している。ウ.国によってばらばらでどちらとも言えない。どうでしょ。毎日コロナのことばかりが報道されているので,やはり感染は拡大しているのでしょうか。それとも,最近日本や他の国々でも経済活動の再開や規制緩和などの情報も聞かれるようになったので,収束に向かっていると言えるのでしょうか。はたまた,国によって状況が全然違うのでしょうか・・・。予想して次に進んでください。(資料提供:中一夫さんC)この表は一回ここでも紹介したのですがこれを見て分かるように,世界の多くの国々では,まだまだ感染の勢いは収まっていません。(正解はア)それに対して日本の数字を見ると,その違いは歴然です。人口比から見ても,日本の数字は驚異的とも言えます。先日WHOの人も会見で話していましたが日本の感染症対策は世界的にもとても高く評価されて当然なのですヨーロッパなど経済活動を再開したり,学校を再開させている他の国々も日本と比べたら,まだまだ実は感染状況はこんな感じなのです。とすると,日本がこのタイミングでいろいろなことを再開しようとする動きは当然とも言えそうです。これは日本小児学会というところが出したコロナに関して最近分かってきたことです。コロナウィルスとインフルエンザの大きな違いは子供たちには感染しにくく,重傷化するケースがそんなにないということです。学校という場所は長時間,人が集まる場所ですからそれだけ危険とも言えます。けれど,同じような学童や保育所などでもクラスターはほとんど起きていないそうです。もちろん0ではないので,気をつけなければいけませんが学校が再開するにあたっては,プラスの情報だと言えます。また感染拡大防止のために学校を閉鎖することはかえって,逆効果になるということも書かれていて,なるほどな~と思いました。次の文は,国立感染症研究所などのHPから抜粋したものです。これを見て驚いたのが,「接触感染がほとんど報告されていない」ということでした。え?病院でも院内感染の原因にタブレットやキーボードからの接触感染があげられていたなと思ったのですが,どうやらそれは「病院」という特殊な環境の中で起きた接触感染だったようです。もちろんですが,コロナの患者さんが集まるのが病院です。患者さんの体内では,常に細胞分裂によりウィルスが生産されているわけです。そういう中というのは,それ以外の環境とは比べられないほどのウィルスが存在していることになるそうです。マスクだけでなく,防護服やフェイスシールドを付けて気をつけている病院ではそれでもちょっとしたことで接触感染が起きてしまうと言うことなのです。しかし,病院以外のところでは過度に心配することはなく,みんなが手を洗った手で使い,なおかつ一人一人がマスクをして定期的に手を洗っていれば接触感染は起き辛いということです。水で流すだけでは,もちろんウィルスは死にません。ですが,いろんなところでさわったウィルスそのものは水で洗うだけで手からは流れていくそうです。流れていけば,たとえウィルスが死ななくても体内に入ってくる危険はうんと下がるというわけです。どうでしょうか。少し心配が柔らいだでしょうか。これらの情報は,決して“だから普通に生活して大丈夫!”という根拠ではありません。あくまで,「過度に神経質になる必要はない」という根拠として考えてほしいのです。つまりこれまで通り手洗いうがいをしたり,人と話すとき,多くの人が集まる場所ではマスクをして予防することが大前提です。学校では,消毒の徹底や検温,様々な場面での蜜の回避を出来る限り大人たちが今考えています。これらの情報からいくと「そこまでは必要ない」とも思えるほどの対策も,そのくらい用心していた方がちょうどいい,くらいに考えているのです。仕事上,教員というのは子どもたちから感染してしまうかもしれないのは仕方のないことだと覚悟しています。ですが,子どもたちにうつすことだけは避けなければなりません「正しく怖がる」ということが言われていますが,あまり神経質になるとお互いの監視を強め,いじめにもつながる危険もあります。また自分自身も気にしすぎて常に不安な状態に陥ると精神上よくありません。適度に恐れ,生活を前進させていくことがこれからの明るい毎日につながるのです。なんか最後だけ上手にまとまりました(笑)