8月7〜9日の3日間、鎌倉・鶴岡八幡宮では鎌倉幕府三代将軍源実朝ゆかりの『ぼんぼり祭り』が開催された。今年も宏美さんの筆による雪洞(ぼんぼり)が飾られるとあって、矢も盾もたまらず馳せ参じた。宏美さんの雪洞は離れたところからひと目見て判った。そう、愛犬シンバ君の絵だったのである!おいでになれなかった方々のために、私の撮った写真を載せておこう。どうぞご覧ください❣️😊

 

2023/08/08 bumimas_shochan撮影

 

 さて、本日はまず拙ブログの読者でもある nagayama さんのブログをお読みいただこう。

 Showa1926さんによるYoutube動画の紹介が続くが、前半は宏美さんの過去の出演番組等の(これがまた貴重なものも多い!)動画、後半が「岩崎宏美 |音声合成AI」の歌声の動画である。Showa1926 さんがアップされている「岩崎宏美 |音声合成AI」の動画は、nagayama さんが紹介されているものの他にも多数あり、全てではないがいろいろ聴いてみた。その感想を私なりに述べてみたい。

 

 実際にAIを用いてどのように宏美さんの歌声に似た声を作るのか、私などには皆目見当がつかないが、宏美さんの歌声のデータを大量にAIに記憶させるのは間違いないであろう。そしてこのShowa1926 さんの動画の場合、カバー曲の元歌のデータは、楽器の音源や楽譜ではなく、オリジナルの歌手のデータを使用していると思われるのだ。その根拠として、私があまり宏美さんの歌声に似ていると思えなかった2曲をご紹介しよう。原田知世さんの「時をかける少女」と八神純子さんの「みずいろの雨」である。

 

 

 

 いかがだろうか。恐らくオリジナル歌手の歌い方やビブラートのイメージが色濃く残っている、と感じられたのではないか。それでも、時々「おや?」と思うほど似ている瞬間もある。今度はそんな「似てる!」と思えた曲たちである。まずは新しい曲で YOASOBI の「アイドル」である。特に導入のラップっぽい部分からAメロは、1978〜79年頃の宏美さんの声が聞こえるような気がする。

 

 

 次に nagayama さんも紹介されていたセリーヌ・ディオンの「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」。サムネイルに1976年(デビュー2年目)のライブ盤のジャケ写が使われているが、まさにその当時の歌声に似ている。

 

【現在動画が存在しません】

 

 もう一つ、荻野目洋子さんの「ダンシング・ヒーロー」も挙げておこう。最初のひと声、若き日のヒロリン❣️😍

 

 

 

 4年前、美空ひばりさんの歌声とお姿をAIで再現するプロジェクトがあったのをご記憶の方も多かろう。「感動した」「めっちゃ泣いた」から「気持ち悪い」「ひばりさんへの冒涜だ」まで賛否両論の激論が交わされた。先に私の結論を言っておくと、遊びとしては大いに面白い。だが、所詮AIはAI。どんなに進化しても人としての心を持つことはできない、と信じている。それをひばりさんのプロジェクトのように突き詰めてしまうと冒涜、侮辱と感じる人も出てくるだろう。

 

 nagayama さんが胸のすくようなことを書いていらしたので引用しよう。

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岩崎宏美さんに似てはいますけれど、やはりどっかが違いますね。

違いが、岩崎宏美さんの凄さを物語っていると思います。声の広さ(単なる高低ではない)、微妙な揺れがAIにtraceできないんでしょうね。

(略)

AIは、人の人生を再現できない。岩崎宏美さんの人生経験をAIに学習させても、聴いているこちらが歳をとるスピードには絶対勝てないから。

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 私はどうして何度も宏美さんのライブに足を運ぶのだろう。同じ歌を何百回と聴いても、その時その時で全て違う。もちろん宏美さんは人間である以上、日々年齢を重ねている。そしてその日の体調や心持ち、バックの演奏や客の雰囲気等々、何もかもが違う状況の中で、毎回一期一会の歌が生まれるのだ。

 

 最後に、Youtubeに挙がっている数ある「聖母たちのララバイ」の中で、最も“人間らしい”と思われる歌を聴いていただいて、稿を閉じるとしよう。